先日、明朝体が読めない小学生の保護者のツイートがSNSで回ってきました。書体(フォント)に関しての「先生の無理解」によって子供が学習に参加できなくなり、学校へ行けなくなってしまったのです。担任の先生がユニバーサルデザイン書体(フォント)に関する理解があれば防げた話で、大変残念に思います。
当たり前ですが、学校にはロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)の子供は普通にいます。こうした子供たちに配慮して、学校のプリントやお便りにはユニバーサルデザインである「UDデジタル教科書体」を使用するようにしましょう。
教育現場におけるフォントの重要性
冒頭で紹介した「明朝体が読めない小学生」の保護者のツイートがこちらです。ぜひ一連のツイートをご覧ください。教育現場におけるフォントの重要性が身にしみて実感できます。
弱視や読み書き障害でも読みやすいユニバーサルデザイン書体
教育現場で私が強くお勧めしているのが、大手フォントメーカー・モリサワの「UDデジタル教科書体」です。
UDデジタル教科書体とは
デジタル教科書をはじめとしたICT教育の現場に効果的なユニバーサルデザイン書体です。学習指導要領に準拠し、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインで、読みやすさについてのエビデンスも取得しました。
UDデジタル教科書体は、Windows10であれば標準フォントとして無料で利用できます。Macでは標準フォントになっていませんが、WordやPowerPointなどのOfficeソフトであれば、MacでもUDデジタル教科書体を利用できます。
ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)の子供たちのためにも、学校のプリントやお便りには「UDデジタル教科書体」のようなユニバーサルデザイン書体を使用するようにしましょう。
8 comments
Pingback: 1月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ
Pingback: 7月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ
Pingback: オンライン読書会(6回目) | 福原将之の科学カフェ
Pingback: モリサワ「BIZ UDフォント」が一般公開、webやアプリでの利用が可能に | 福原将之の科学カフェ
Pingback: 4月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ
Pingback: 11月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ
Pingback: 2024年1月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ
Pingback: 2024年5月のアクセスランキング | 福原将之の科学カフェ