毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「緊急事態宣言でも休校要請せず」「緊急事態宣言による学校現場や大学入学共通テストの影響まとめ」「首都圏以外の国立大、定員増へ」「学校での企業人材受入れ支援のための学校雇用シェアリンク」について取り上げています。
緊急事態宣言でも休校要請せず
緊急事態宣言が1都3県で発令されましたが、小学校・中学校・高校や大学の全国一斉休校は要請せず、また大学入学共通テストは予定通り実施すると文部科学省から正式に表明がありました。
緊急事態宣言中での学校対応として、大事なポイントはこちらです。
感染者が出たケースについては「児童生徒や教職員の中に感染者が発生した場合に、感染者が1人発生したことのみをもって、学校全体の臨時休業を行うことは、控えてください」と求め、「学校内で広がっている可能性が高い場合等、臨時休業が必要な場合でも、保健所等と相談の上、学級や学年単位など必要最低限の範囲での休業にとどめてください」としている。
一方で、不安があり保護者から休ませたいと相談のあった児童生徒については「感染者が急激に増えている地域であるなどにより、合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上、『出席停止・忌引き等の日数』として記録し、欠席とはしないことも可能です」としている。
文科省 学校内感染「学級単位など必要最低限の休業に止めてください」
感染拡大に不安を感じているご家庭は、子供を休ませてあげることができます。学校側は「登校できない子供たち」へのケアをオンラインで行えるようにしておくことをお勧めします。(これは平時における不登校の子供たちのケアと一緒で、これからの学校に求められる大事な役割です。)
学校の管理職の先生は、一次情報である文部科学省からの文書も確認しておくと良いでしょう。
小学校、中学校及び高等学校等における新型コロナウイルス感染症対策の徹底について(通知)(令和3年1月5日)
緊急事態宣言による学校現場や大学入学共通テストの影響まとめ
緊急事態宣言による教育業界の影響について、情報が丁寧にまとめられている良記事です。教育関係者は一読しておくことをお勧めします。
また大学入学共通テストに関しては、追試試験について大事な情報が出ています。教育関係者は大学受験生に伝えてあげてください。
センターなどは、試験の7日ほど前から毎朝検温し、記録を試験場に持参するよう要請。試験当日に「37.5度以上の発熱」「息苦しさ」「強いだるさ」のうち一つでも当てはまるか、「味覚障害」「嗅覚障害」「せきが続く」「のどの痛みが続く」「下痢」などのうち二つ以上に当てはまる場合は当日の受験を見送り、追試を申請するよう求めている。
申請は12日から当日まで可能で、試験場の大学に電話で連絡する。医師の診断書はなくてもよい。試験場に着いてから症状が出た時は、休養室に案内され、医師が追試か別室受験かを判断する。本人の申し出のほか、他の受験者に影響があると監督者が判断した場合も休養室に通される。
体調不安なら追試申請を 毎朝検温、コロナ対策で―16日から初の共通テスト
首都圏以外の国立大、定員増へ
文部科学省は、地元の振興に取り組む地方の国立大について、定員増を認める方針を固めた。原則、首都圏の1都3県以外に所在する国立大で、自治体や企業と連携することなどを条件とする。中央教育審議会で審議して正式決定し、対象校では2022年度から定員が増える見込みだ。
中略
文科省は、定員増を認める条件として、▽自治体と連携して、地元に就職する意思を示す学生向けの奨学金を導入▽近隣の大学とオンラインで共同授業を実施▽地元企業に学生をインターンシップ(就業体験)として派遣――するなど、若者を定着させ、地域を活性化させる事業に取り組む大学などに限る方針を決めた。
学校での企業人材受入れ支援のための学校雇用シェアリンク
コロナ禍の影響を受けた企業の雇用を支援するため、文部科学省は1月から、学校で企業の人材を受け入れる仕組みを始める。「学校雇用シェアリンク」と題したサイトを同省のホームページに設け、企業側の人材情報と学校側の求人情報を登録してもらい、採用につなげたい考えだ。
仕事内容として想定しているのは、高校生の進路相談や面接の練習などを担うキャリアアドバイザー▽英語授業のアシスタント▽授業の補助や補習の指導をする学習指導員▽学校での電話や来客対応、感染症対策を行う補助員▽部活動の指導員▽ビジネスマナーを指導する講師――などだ。
進路相談・マナー指導…コロナ禍、学校で企業人材採用へ
「学校雇用シェアリンク」はこちらからアクセスできます。興味のある方は公式リーフレットをご覧ください。