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ビジョンや目標が共有・共感されるために一番大事なこと

コミュニティ支援の専門家である友人の伊藤真之さんが「コミュニティのビジョン設定における5つの落とし穴」という興味深い記事を書かれていました。いわく、コミュニティのビジョンを設定するさいに陥りがちな「5つの落とし穴」とがあるとのこと。この記事に刺激を受けたので、私もひとつ「ビジョンや目標を伝えるために一番大事なこと」について書きたいと思います。クラス担任の先生と校長先生にぜひ知っておいてほしい内容です。


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ビジョンや目標に説得力がなくなる理由

伊藤さんのオリジナルの記事はこちらです。

個人的に注目したのが5つめの落とし穴、「壮大すぎないか?」です。

ビジョンのスケール感にも注意が必要です。ビジョンは大きすぎても小さすぎても良くない。バランス感が大切です。

身の丈と比べてあまりにも壮大すぎると、説得力がなくなってしまいます。「人類に貢献する」「世界から貧困をなくす」など、イーロンマスク氏が言うならわかりますが、私が言っても説得力がありません(笑)ビジョンと現在地をつなぎ、道が繋がっていることを誰もが理解できなければなりません。

コミュニティのビジョン設定における5つの落とし穴

壮大すぎるビジョンが説得力をなくすのはどんな時でしょうか。

それは、ビジョンを語るリーダー自身が、そのビジョンを本気で実現できると思っていないときです。

ビジョンや目標に対して本気のリーダーは、どのようにしたら実現できるか情報収集をします。そして色々と考え、さらに情報収集をし、行動に移します。本気のリーダーは、そのビジョンを実現させるための手立てやネットワークを常に考えています。

そうでないリーダーは口先だけで説得力がなくなります。リーダーが本気か否かは、周りの人から見れば簡単に見抜けるものです。短期間なら口先だけでも騙せるかもしれませんが、大勢を長期間騙し続けることは不可能でしょう。

ビジョンや目標が共有・共感されるために一番大事なこと、それは「リーダーが本気で実現させたいと思うこと」です。たとえビジョンが身の丈に合わず壮大であっても、熱意を持って本気で何年も取り組み続ければ、その想いは少しずつ共有・共感をされていくでしょう。

子供集団は教師の本気度を見抜く

クラス担任の先生は、クラスの子供たちに対して目標やビジョン、ルールを語る機会が多いと思います。その時に重要となるのが「それらに対して先生自身がどう思っているか」です。

子供一人一人は未熟かもしれません。しかし、子供集団は有能です。先生の本心や腹の内を見抜ける子が、クラスに1人や2人はいるものです。クラスの子供集団を長期間騙し続けることは、どんな先生でも不可能です。

ルールや目標に対して「子供が守らなくても大したことないや」などと思えば、子供集団はたちまちそれを見抜くでしょう。そして、そのルールは実際に守られなくなるでしょう。

学校のクラスもひとつのコミュニティです。リーダーであるクラス担任の先生が本気で目標やルールを語らなければ、子供たちの共感を得ることはできないでしょう。

そして校長先生も同じです。教師集団に対して学校のビジョンを語るとき、「校長先生の本気度」を教師集団は見極めようとしています。当然、校長の本気度によってビジョンの浸透度は天と地ほどに違ってくるでしょう。

21世紀は共有・共感が大切な時代です。ビジョンや目標を語るときは「自分自身の本気度が試されている」と考えて、その想いを精一杯伝えるようにしていきましょう。