雑談の価値と組織内Twitterの可能性(分報, Times)

緊急事態宣言をキッカケにテレワーク中心の生活になってから9ヶ月が経ちました。オンラインのコミュニケーションにも慣れて可能性を感じる一方で、日常から滑り落ちてしまったリアルの価値についても考えさせられる日々です。

コロナによって激減した「リアルの価値」はたくさんありますが、特に大きかったのが「何気ない雑談」です。たかが雑談とバカにすることなかれ。リアルの雑談には多くの価値があります。


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何気ない雑談の価値

「雑談の価値」とGoogle検索をすると、非常に多くのサイトがヒットするようになりました。コロナがきっかけで「雑談の価値」に気付いた人が増えたことがよく分かります。

「雑談の価値」には、例えばストレス発散や情報交換、共同体感覚の醸成、そして新しいアイディアの創出などが挙げられます。

何気ない雑談によって仕事や勉強のストレスを発散できますし、雑談相手から新しい情報を得られることもあります。

また、コミュニティの仲間と雑談をすることで仲間意識や共同体感覚が育まれるのも大事なポイントです。大学や会社などでは、雑談から新しいビジネスアイディアや研究テーマが生まれることも珍しくありません。

このように雑談には様々な価値があるのですが、コロナ禍において雑談の機会は激減しました。オンラインミーティングは驚くほど社会に浸透しましたが、わざわざ雑談のためにZoomを立ち上げることは無いでしょう。

リモートワークによって失われてしまった「雑談」をどう復活させるか。もしくは別の方法で代替させるか。この課題は、組織運営やマネージメントに関わる人たちの間では大きな関心ごとでした。

組織内Twitterの可能性

この課題の解決策のひとつとして、私は組織内Twitterに可能性を感じています。

ご存知のようにTwitterは140文字の短文のつぶやきをシェアするSNSです。ユーザー同士がフォローする仕組みがあるため、そこから雑談のようなコミュニケーションが発生することも珍しくありません。

例えば、私が参加している宇宙ビジネスのオンラインコミュニティABLabは、創設メンバーの二人がTwitterで「こういうコミュニティが欲しいよね!」と盛り上がったことがキッカケでABLabを創立したそうです。Twitterの交流から新しいアイディアが生まれた好例ですね。雑談と同じ効果が期待されます。

こうしたTwitterの交流を、組織内のクローズドなSNSで再現しようという動きが数年前からIT企業で起こっています。「社内分報」や「Times」という名称ですが、実質的に組織内Twitterのイメージで大丈夫です。

こちらのブログでは、組織内Twitterのデメリットに「雑談が増えがち」と挙げられるほどに雑談の代替として機能しているようです。

テレワークの雑談不足に対して、期待できそうですよね。最近はこんな記事も見かけました。

「社内分報」や「Times」は、会社やコミュニティで使えそうなアイディアです。メンバーの雑談不足を課題に感じている方は、このアイディアを試してみてはいかがでしょうか。