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「学校の大問題」とブルームのタキソノミー

ブルームのタキソノミーとは、今から70年ほど前にB.S.Bloomらが開発した「教育目標の分類学」のことを言います。ブルームのタキソノミーの記憶・理解・応用・分析・評価・想像の6つの認知過程次元を使って「教育目標」を分類することで、カリキュラム企画や活動単元を整理することができます。(2001年に改訂されて、正確には知識次元も含めて2次元で考えます。)

ブルームのタキソノミーは教育学的に非常に有用なのですが、概念が少し難しいため、一般の先生や保護者には認知されていませんでした。ところが今月、とても分かりやすい書籍と解説動画がリリースされました。今日はその2つを紹介したいと思います。


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学校の大問題 これからの「教育リスク」を考える

まずは書籍のご紹介です。21世紀型教育機構理事で聖ドミニコ学園のプロジェクトマネージャーでもある石川一郎先生が、ブルームのタキソノミーをテーマにして書かれた新刊です。

教育学の専門書以外で、ブルームのタキソノミーをここまで分かりやすくテーマにした本はめずらしいと思います。おすすめです。

さらに石川先生は、ブルームのタキソノミーをICT教育に応用した「デジタル・タキソノミー」という考え方も提案しており、こちらも興味深かったです。

GLICC Weekly EDU

この石川先生の新刊と併せてお勧めしたいのが、GLICC Weekly EDUという教育系YouTube番組です。

GLICC Weekly EDUとは、21世紀型教育機構の事務局をされているGLICC代表・鈴木裕之氏と、私立学校研究家の本間勇人氏による教育系YouTube番組です。

こちらの動画では、書籍を書かれた石川先生がゲストとして登場しており、初心者の先生や保護者にも分かるように「ブルームのタキソノミー」について丁寧に解説してくれています。

動画は1時間とちょっと長めですが、視聴者が聞きやすいようにゆっくり話されているので、1.5倍速〜2倍速のスピードにしても十分聞き取れると思います。

ブルームのタキソノミーは有用ながらも一般的に敷居が高いと感じていましたが、分かりやすい書籍とYouTube動画が出てきましたので、少しずつ認知度が上がっていくかもしれませんね。