中学受験のシーズンが近づいてきました。仕事柄、中学校の先生から入試当日のコロナ対策について相談されることが増えてきました。試験介助の座席の間隔から受験生の検温の方法、予備マスクの用意などについてアドバイスをしているのですが、意外と盲点になりがちなのが保護者控室のコロナ対策です。
一般的に中学受験では、保護者が受験生である子供と同行して学校に登校します。帰りも子供一人では帰れませんので、保護者のための控室を学校側が用意しておくことが多いです。
この保護者控室のコロナ対策も、受験生と同等のコロナ対策をしっかりと行う必要があります。
参考までに、文部科学省が「大学受験」向けに作成したガイドライン、令和3年度大学入学者選抜実施要項について(通知)では、次のように書かれています。
(12) 保護者控室の設置
試験場への入場者数や集団の形成を極力抑制する観点から、受験以外の用務がある者の入場は最小限になるようにし、保護者控室については原則設置しないことが望ましいこと。ただし、受験生への付き添いが必要な場合もあり得るため、この場合は、受験生と同等の感染予防を講じることを条件に、入場を認めること。
大学受験と違って中学受験は小学生ですので、保護者控室の必要性は高いでしょう。ですので、感染症対策をしっかり行った保護者控室を用意するのが良いと個人的には考えています。
座席の間隔を空ける、消毒液の用意、入室時の体温チェック、定期的な部屋の換気。このあたりをオペレーションで用意することがポイントでしょう。
意外と盲点になりがちですので、私立中学校の先生はご注意ください。