「2011年度に小学校に入学した子供たちの65%は、今は存在していない職業に就くだろう」と発言したのは、アメリカのキャシー・デビッドソン教授でした。子供たちは変化の時代に生きています。AIやロボットに仕事は奪われ、その代わりに全く新しい仕事・職業が生まれるでしょう。今日紹介する本は、子供たちに「ワクワクするような新しい仕事」を知ってもらうための本です。
漢字には全部ルビが振られているので、小学校3年生ぐらいのお子さんから読むことができます。この本からは、仕事が奪われることを恐れるのではなく、「優しい社会やわくわくする未来を作っていこう」というメッセージを受け取れます。ぜひお子さんや教え子に読ませてあげてください。おすすめです。
書籍紹介
本のタイトルは「大人は知らない、今ない仕事図鑑100」です。ポストコロナにどんどん生まれる今ない仕事を、子供にも分かりやすいイラストと文章で紹介してくれます。
この本は「子供が読みやすいマンガの導入パート」と「今ない仕事図鑑100のパート」、「新しい働き方が見えてくる仕事インタビューのパート」、そして最後に「子供のための自分発見9マスシート」で構成されています。
「子供が読みやすいマンガの導入パート」では、心配性のススムくん、のんきなノゾミちゃん、イルカ先生の3人がガイド役となって、今社会で起きている大きな変化について子供たちにも分かるように伝えてくれています。
メインの「今ない仕事図鑑100のパート」では、SDGsと絡めて様々なカテゴリーの新しい仕事が紹介されています。カテゴリーには地球の豊かさを守る仕事、人間的な体験のための仕事、テクノロジー社会に関わる仕事などがあり、「宇宙を舞台にする仕事」というカテゴリーもあって個人的にグッドでした。
「仕事インタビューのパート」では、今までにない仕事を切り開いてきた大人たちのインタビューです。立命館アジア太平洋大学の出口治明学長や『ざんねんないきもの事典』の監修者である今泉忠明さん、『こども六法』著者の山崎聡一郎さんなど、総勢6人の素敵な大人たちの生き方を学ぶことができます。
最後の付録「子供のための自分発見9マスシート」では、子供たちが自分でやりたいこと・興味のあることを見つけるためのワークが用意されています。
自分発見9マスシートは、いわゆるマンダラチャートを活用したワークシートです。このワークシートは良いですね。私も機会があったら子供向けのワークショップで使ってみたいと思いました。
以前にブログで「10年後の仕事図鑑」という本を紹介しましたが、「大人は知らない 今ない仕事図鑑100」と一緒に2冊読めば、未来をよりイメージできるようになると思います。2冊とも小学校・中学校のお子さんにお勧めの本です。私も小学生の甥っ子に今度プレゼントしようと思います。
皆さんもぜひ一読して、子どもや教え子に読ませてあげてくださいね。