最近、5つ以上のプロジェクトに同時並行で取り組むことを心掛けています。プロジェクトの定義は人それぞれですが、私は「アウトプットがあること」「複数のタスクで構成されること」としています。アウトプットのない勉強や、単発のタスクで終わる仕事、日々のコンサル業務などはプロジェクトとして数えていません。
5つ以上のプロジェクトに取り組むことは正直大変ですが、大きなメリットもあります。そこで今日は、複数のプロジェクトに取り組むためのコツと、そのメリットについて書きたいと思います。
複数プロジェクトの3つのメリット
複数のプロジェクトに同時並行で取り組むメリットは2つあります。1つめのメリットは「たくさんの成果(アウトプット)が期待できること」です。複数のプロジェクトを走らせていれば、得られる成果も複数になります。これはまぁ、当たり前の話ですね。
2つめのメリットは、「頭のバランスが良くなること」です。例えば、現在私は教育・子供・宇宙の分野に関する複数プロジェクトに取り組んでいます。ある時は先生のためのICT活用、ある時は中高生のPBL活動支援、ある時は小学生向け宇宙教室、ある時は宇宙ビジネスのコミュニティ活動などなどです。プロジェクトによって必要とされる能力やスキルが違うため、必然的にバランスよく頭を使うことができるのです。
そして3つめのメリットは、「落ち込みにくくなること」です。私も昔は「プロジェクトに一点集中」タイプだったのですが、そのプロジェクトが頓挫したときは凄く落ち込んでしまいました。複数プロジェクトを同時並行で進めていると、あるプロジェクトが転んでしまっても、別のプロジェクトがあります。気晴らしをすることができますし、気持ちが分散されているため落ち込みにくくなります。おすすめです。
同時並行で取り組む3つのコツ
複数のプロジェクトに取り組むメリットについてみてきましたが、問題は「どうしたら複数プロジェクトに取り組めるか」だと思います。「私はそんなに器用じゃない」という人も多いと思います。でも大丈夫。私も昔は一点集中タイプでしたから。同時並行で取り組むコツを知っていれば、徐々にできるようになると思います。
さて、同時並行で取り組むための1つめのコツは、「プロジェクトごとにジャンルを変えること」です。同じジャンルのプロジェクトにばかり取り組んでいると、「同じ原因」でプロジェクトが頓挫するリスクがあるからです。さらには「バランスよく頭を使うメリット」もなくなってしまいます。多様なプロジェクトに取り組んでいた方がモチベーションも維持しやすいですので、出来るだけジャンルを変えるようにしましょう。
2つめのコツは、「7割の力で取り組むこと」です。一点集中タイプは「100%全力投球」が美学ですが、複数プロジェクトに取り組むためには70%ぐらいの力と気持ちに抑えることが大事です。
7割の力で抑える理由は、「複数のプロジェクトに取り組む余力を持つこと」でもありますが、一番の理由は「完璧主義にならないこと」です。完璧主義に囚われてしまうと、プロジェクトの成果(アウトプット)を出せなくなります。10割の完成度に拘って1つのプロジェクトの成果に時間をかけるよりも、7割の完成度で複数のプロジェクトの成果を積み上げた方が良いですよね。これが1つめのコツです。
最後の3つめのコツは、「人と一緒に取り組むこと」です。私はこれが一番大事だと思っています。2人がそれぞれ自分のプロジェクトに取り組むよりも、2人で2個のプロジェクトに取り組んだ方がクオリティが高まりますよね。多くの人と一緒に取り組んだ方が、相乗効果が期待できるのです。
「人と一緒にプロジェクトに取り組む」ためにお勧めなのがコミュニティです。学校の部活、地域コミュニティ、趣味のサークル、なんでもOKです。例えば私はオンラインサロンで宇宙ビジネスのコミュニティ「ABLab(エイビーラボ)」に所属しています。
私たちの社会は、これから数年後には「定年延長70歳」の時代に突入します。今の子供が高齢者になるころには、生涯働き続ける時代になっているかもしれません。そんな社会において、「複数のコミュニティに所属すること」「複数のプロジェクトに携わること」は、バランスの取れた生き方につながると思います。良かったら興味のあるコミュニティに参加して、色々な人と一緒にプロジェクトに取り組む体験をしてみてくださいね。
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