昨日の記事に引き続き、オンライン授業でZOOMを利用するための参考情報です。今日はZOOMの設定について書いていきたいと思います。学校のオンライン授業でZOOMを利用する際には、良かったら参考にしてみてください。
設定の方法
最初にZOOMの設定方法について説明します。ZOOMの設定で大事なのは、「個人の設定」と「組織の設定」の二種類あることです。学校全体でオンライン授業に取り組む場合は、「組織の設定」の方から一括で設定しておくことをお勧めします。
ただし、「組織の設定」には注意が必要です。「組織の設定」を設定しておいても、「個人の設定」が設定されていると「個人の設定」の方が優先されてしまうからです。せっかく組織でセキュリティ対策を設定を行っても、それがメンバー全員に反映されなければ意味がありません。
「組織の設定」を組織のメンバー全員に反映させるためには、「設定のロック」機能を使う必要があります。設定のロックは、各種設定の横にあるアイコンをクリックすることでオンにできます。
上図の赤□の鍵アイコンをクリックすることで、ロックしたり解除したりすることができます。上図では設定をロックした状態になります。「音声タイプをコンピューター音声にする」などの重要な設定は、設定ロックをして組織のメンバー全員に反映させるようにしましょう。
それでは、具体的な設定について見ていきましょう。ZOOMの設定は非常に多いので、重要な項目だけをピックアップして紹介したいと思います。(ピックアップしなかった項目は、デフォルト設定のままで大丈夫です。)
「ミーテイングをスケジュールする」の設定
ここで一番重要なのは「音声タイプ」の設定です。必ず「コンピューター音声」を選択して設定ロックを行いましょう。(下図参照、再掲)
音声タイプの「電話」を選んでしまうと、通話に電話料金(しかも国際電話)がかかってしまいます。生徒や先生が誤って選択しないように、「コンピュータ音声」を選択してロックをしておきましょう。
「音声タイプ」以外でチェックしておいて欲しいのは、以下の項目になります。これらは全てオンにしてロックをしておきましょう。
- 新しいミーティングをスケジューリングする際にパスワードが求められます
- インスタントミーティングに対してパスワードが求められます
- パーソナルミーティングID(PMI)に対してパスワードが求められます
- ルームミーティングIDにパスワードが必要です(Zoom Roomsに対してのみ適用可能)
- 電話で参加している出席者に対してはパスワードが必要です
項目「ホストビデオ」と「参加者ビデオ」は、オンでもオフでもどちらでも大丈夫です。ZOOMに不慣れな生徒や先生が多い場合は、最初からカメラオンになる「オン」にしておくと良いでしょう。
項目「ワンクリックで参加できるように、ミーティングリンクにパスワードを埋め込みます。」は、オンでもオフでもどちらでも良いと思います。(私はオンにしています。)
項目「Meeting password requirement」もお好みで大丈夫です。ZOOMに入手つする際のパスワードのセキュリティを高めたいのなら、チェックを入れていけばOKです。(私はどれにもチェックを入れていません。)
「ミーティングにて(基本)」の設定
まずはチャットについて、以下の設定がお勧めです。
チャットはオンライン授業では大事な機能なので、オンにしてロックをしておきます。生徒同士のチャットを許可するプライベートチャットは、個人的にはオンにしても良いと思いますが、先生によっては好みが違うと思います。組織的にはオフにしておきつつ、先生が自由にオンにできるように裁量を任せると良いと思います。チャットの自動保存はお好みでOKです。
次はZOOM入室時のチャイム設定です。生徒が待合室やルームに参加した時にチャイムを鳴らす設定です。
この設定もお好みでOKです。デフォルトではオフになっていますが、個人的には「ホストと出席者全員に音声が入る」設定が好きです。オンライン授業に限らず、チェックイン(入室)した際に誰からもリアクションが無いと寂しい思いをするものです。チャイムを鳴らすようにすれば、新しい参加者は気付いてもらいやすくなるのでお勧めです。
その他でチェックしておいて欲しいのは、以下の項目になります。これらは全てオンにしてロックをしておきましょう。
- ファイル送信
- 共同ホスト
- 投票中です
- 画面共有中にZoomウィンドウを表示
- 画面共有(ホストのみにする)
- 注釈
- ホワイトボード(自動保存もオンがお勧め)
- 取り除かれた参加者を再度参加させることを許可
- Allow participants to rename themselves
画面共有はホストのみ許可しておくことがお勧めですが、生徒のプレゼンテーションを頻繁に行う場合は、オプションを「全参加者」にしておくと良いでしょう。
「ミーティングにて(詳細)」の設定
以下の設定項目は、全てオンにしてロックをしておきましょう。
- ブレイクアウトルーム
- バーチャル背景
- ミーティングが2人しかいない時のピアツーピア接続
- 待機室(全ての参加者を選択)
特に待機室の設定は重要です。不審者をオンライン授業に紛れ込ませないためにも、必ず待合室の使用を徹底しましょう。ZOOM内でグループワークを行う機能「ブレイクアウトルーム」は、設定でオンにしておかないと使うことができませんので注意してください。
設定項目「「ブラウザから参加する」リンクを表示します」は、お好みでOKです。個人的にはオンでも良いと思っています。
「メール通知」の設定
ZOOMに関するメール通知の設定です。ここの設定は全部お好みでOKです。デフォルトのままで問題ありません。
「管理者オプション」の設定
こちらもお好みでOKです。デフォルトのままで問題ありません。
「記録」の設定
ZOOMの録画に関する設定です。ここの設定は全部お好みでOKです。デフォルトのままで問題ありません。
「電話」の設定
有料通話にならないよう、設定でしっかりロックしておきましょう。下記の設定をお勧めします。
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