今日はサポート校の校長・先生方と打ち合わせをしてきました。議題は「4月以降の休校中の学習について」です。都立高校は大型連休終わるまで休校を決めましたが、同様に私立学校も対応に動いています。新型コロナウイルスの収束はいまだ見えないため、学校も中長期の休校を視野に入れた対応を検討し始めました。学校再開のひとつの目安はゴールデンウィーク明けの5月6日ですが、休校期間がさらに延長される可能性は十分にあります。一学期全部が休校、場合によっては1年間も視野に入れた計画が求められています。
今日の打ち合わせで改めて実感したのが、年度をまたぐ時期ゆえの難しさです。今回打ち合わせしたサポート校では、生徒と保護者にG suiteやclassiなどのクラウドIDを付与しており、ICTの取り組みは進んでいると思います。しかし4月というタイミングのため、新入生はクラウドサービスをまだ授業で経験しておらず、オンライン学習のハードルが上がっているのです。また、家庭のインターネット環境に差があることも分かっており、その対応にも頭を悩ませています。
新しい学年の教科書や問題集を生徒に配布できていないのも課題のひとつです。全校生徒に郵送する場合、数百万の費用がかかってしまいます。文部科学省が特例措置として教科書をネット公開できるように動いていますが、問題集などの副教材は難しいでしょう。LINEが無償提供している学習コンテンツや有償のスタディサプリなど、新たにオンライン教材を検討する必要があるかもしれません。
などなど、他にも様々な課題について今日は話し合ってきました。今は非常事態ですので、学校は様々なことに留意しつつ、迅速な決断と柔軟な対応が求められています。私も色々な形で学校をサポートしていければと思っています。
打ち合わせが終わった後、ある先生が次のように言いました。「今は大変な時期だけど、みんなで協力して頑張ろうね。災いを転じて福となす。ここで新しく培われることは、必ず将来、生徒や先生のためになると思うよ」、と。まだまだ課題は山積みですが、前向きな気持ちになれた打ち合わせでした。