毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「東京都教委、“生成AIで夏休みの宿題” 学校に注意喚起促す通知」「英検2級相当、高校で3割に 新たな教育計画を決定」「教員養成学部の教員、約2割を現場経験者に」について取り上げています。
東京都教委、“生成AIで夏休みの宿題” 学校に注意喚起促す通知
東京都教育委員会が、児童や生徒が夏休みの宿題でAIの回答をコピーして、そのまま提出させないことなど注意喚起を促す通知を都立学校に出したと報道されました。今後、大学だけでなく小学校・中学校・高校においても生成AIガイドライン作成が必要となる可能性が高いですが、まずは長期休みの前に生徒たちへ注意喚起を促すことは重要です。生成AIを宿題に利用することで学習機会の損失となる恐れがあります。公立学校・私立学校問わず、生成AI利用の注意喚起を夏休み前に行いましょう。
英検2級相当、高校で3割に 新たな教育計画を決定
政府は16日、2023年度から5年間の教育政策の方向性を示した第4期教育振興基本計画を決定した。英語教育の強化を重視し、中学、高校卒業段階の目標をそれぞれ引き上げた。特に高校については、国際的な語学力基準「CEFR」B1レベル(英検2級)相当以上の生徒の割合を、5年後に3割以上にすることを目指す。
教員養成学部の教員、約2割を現場経験者に
文部科学省が⼤学設置基準(省令)を改正し、教員養成学部の教員の約2割を現場経験者にするよう通知を出しました。
⽂科省は6⽉15⽇、⼤学の教員養成学部の基幹教員のおおむね2割以上を⼩中学校や⾼校などの教職経
験者とするよう⼤学設置基準(省令)を改正し、全国の⼤学に通知した。10⽉から施⾏し、2026年度
に新設・改組する学部の認可から新ルールを適⽤する。学校現場の優れた実践を教員養成に⽣かしても
らうほか、教職の魅⼒を学⽣に伝えてもらうことで教壇を⽬指す学⽣を増やしたい思惑もある。
文部科学省による⼤学設置基準(省令)の改正内容はこちらになります。
第2 大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)別表第一イ(1)備考第十一号の規定に基づき、教員養成に関する学部に係る基幹教員について定める件(令和5年文部科学省告示第49号)
1 大学設置基準別表第一イ(1)備考第十一号に規定する教員養成に関する学部に係る基幹教員数のおおむね2割以上は、専攻分野におけるおおむね5年以上の実務の経験を有し、かつ、高度の実務の能力を有する者とすること。(第1項関係)