毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「教員採用試験の早期化、効果は限定的と判断」「来年度より公立学校の建築単価引き上げ」「理工系学部の総合型選抜・学校推薦型選抜の女子枠30校に倍増」について取り上げています。
教員採用試験の早期化、効果は限定的と判断
文部科学省は、教員採用試験の早期化による効果は限定的であったと公表しました。この発表は、施策の是非はさておき、政策の効果について率直に情報公開する姿勢に好感が持てます。
文部科学省は8日、2024年度の公立小中高校の教員採用試験で日程を早期化した効果について、調査結果を明らかにした。受験者数が23年度より増加した自治体と減少した自治体に分かれ、前倒しの効果は限定的だった。文科省は、近隣自治体と試験日程が重なったことが影響した可能性があると分析。今後、自治体間で日程調整の必要があるとしている。
来年度より公立学校の建築単価引き上げ
文部科学省は2025年度に、公立学校施設の建築単価を大幅に引き上げる方針だ。24年4月に大規模非住宅建築物の省エネ基準が強化されたことなどに伴う標準仕様の見直しを踏まえたもの。25年度予算の概算要求では鉄筋コンクリート(RC)造の小中学校の場合、24年度比19.6%増の35万4100円とすることを盛り込んだ。実現すれば、14年以来12年連続での上昇となる。
理工系学部の総合型選抜・学校推薦型選抜の女子枠30校に倍増
文部科学省は9日、来春入学者の国公立大入試の概要を公表した。国立81校と公立98校の計179校(専門職大含む)のうち、総合型選抜(旧AO入試)を実施するのは125校、学校推薦型選抜(旧推薦入試)は173校で、いずれも過去最多。理工系学部で女子学生を増やすため女子枠を設定した大学は30校で、前年の14校から2倍以上に増えた。
全体の募集人員は、国立9万6320人、公立3万4253人の計13万573人。うち総合型選抜は9298人、学校推薦型は2万2475人だった。
理工系の女子枠は、室蘭工業大や福島大などが新設した。