毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文部科学省、教員の奨学金減免へ」「『定期試験なし』の千代田区・麴町中、改革転換を検討」「大学が出願書類に生成AI使わないよう呼びかけ」について取り上げています。
文部科学省、教員の奨学金減免へ
教員不足の対策に、文部科学省が教員の奨学金減免の制度を復活させる方針で動いていることが報道されました。私も奨学金を返済している立場ですので減免の有り難みは理解できますが、教員の金銭面の待遇をよくする方針だけでは現状の教員不足の解消にはつながらないでしょう。本質的な問題である教員の働き方改革にも対策を期待しています。
深刻化する教員不足を解消しようと、文部科学省が、教員の奨学金返還を減免するため、必要経費を来年度予算案の概算要求に盛り込む方針であることが4日、わかった。対象者や減免のための条件などは検討中で、月内に制度の大枠を固める。
「定期試験なし」の千代田区・麴町中、改革転換を検討
公立学校の改革の成功例として注目を集めていた千代田区の麴町中学校ですが、宿題や定期試験の廃止などの改革の多くを元に戻す方向で検討しており、物議を醸しています。
宿題や定期試験の廃止など大胆な改革で全国的に知られる東京都千代田区立麴町中学校が、指導方針を転換し、改革の多くを元に戻す方向で検討していることが分かった。学力向上などを理由に挙げているという。自由な校風に魅力を感じて転居してきた家庭も少なくなく、保護者らに波紋が広がっている。
大学が出願書類に生成AI使わないよう呼びかけ
生成AIに関する注目のニュース。こちらについては明日の記事で詳しく解説します。
大学入試の総合型・学校推薦型選抜の出願シーズンを目前に控え、出願書類の作成時に「チャットGPT」など生成AI(人工知能)を使わないよう、大学が受験生への呼びかけを始めた。専門家は、生成AIが今後、大学入試のあり方に影響を及ぼす可能性があると指摘している。