先日、Googleフォームで実施した学校いじめアンケートの回答が、公開設定のミスにより他の在校生や保護者らに閲覧できる状態になってしまったという事件が報道されました(学校いじめアンケート、40人分が見られる状態に…Googleフォーム誤設定)。Googleフォームの公開設定はデフォルトで非公開となっていますが、Googleフォームを使っている先生方はこの機会に設定方法を確認しておきましょう。
Googleフォームの公開・非公開設定の方法
Googleフォームの公開・非公開設定の方法を紹介します。Googleフォームの「設定タブ」を開き(①)、その中にある「プレゼンテーション」設定をクリックします(②)。
「プレゼンテーション」設定の中にある「結果の概要を表示する」を画像のように「オフ」にすれば、非公開設定が完了します(③)。
初期設定は「オフ」なので、自分で変更しなければGoogleフォームの結果は公開されることはありませんので安心してください。設定ミスがあった学校は、おそらく「結果の概要を表示する」の対象が管理者だと勘違いして「オン」にしてしまったのではないでしょうか。「結果の概要を表示する」の対象は一般ユーザーなので注意しましょう。
Googleフォームの設定方法の紹介は以上になります。
今回のようなニュースがあると「Googleフォームは安全性に問題があるから使用すべきではない」や「紙ベースの方式に戻るべきだ」といった反応を引き起こします。しかしながら、それらの意見に軽々しく同調するのではなく、セキュリティに対する配慮や適切な使用方法を確認することで、このようなICTツールを有効に活用していくことが重要です。いじめアンケートなどの重要なフォームを作成する際は、複数の先生が設定をチェックしたり、回答入力のテストを必須化するなどして仕組み的に対応していくことをお勧めします。
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