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授業視察時に見ているポイント

先週福岡に授業視察へ行ったのですが、そこで「授業視察ではどのようなところを見ているのですが」と質問されました。そこで今日は、私が授業を見学する際に見ているポイントを紹介します。授業を見学する際の参考にしてみてください。


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授業視察時の5つのポイント

授業を見学する際に見ているポイントを5つ紹介します。

一番重要なポイントのは「視察時の意識」です。授業を視察する際は、教室全体を俯瞰し、授業の流れの変化に意識を向けています。そして授業の流れが変わった際、その変化が起こった原因を探して分析をするのです。俯瞰して授業をみるだけで、いろいろなことに気づけます。

よく授業見学の際にグループや生徒個人に張り付いて見ている先生がいますが、このやり方は「個人としての生徒」は見とれても「集団としての生徒」は見とれないため、授業の流れの変化を見落とすことがあります。協働的な授業では特に俯瞰することが大事ですね。

二つ目のポイントは、生徒たちの表情などから「頭の中」をイメージすることです。頭を働かせているか、ワクワクしているか、興味を持っているのか、それとも退屈しているのか、眠たいのか、などなど。授業の受け取り手である生徒集団がどのような状態にいるのかを表情などから読み解きます。授業の流れの変化なども、生徒の表情の小さな変化から感じることもよくあります。

三つ目のポイントは、生徒のインタビューです。授業中、もしくは休み時間に生徒に話しかけて「どのような授業をしているのか」「普段はどんな授業なのか」などをインタビューします。生徒の受け答えから多くの情報が得られます。

四つ目のポイントは、教室の掲示物のチェックです。どのような学級目標を立てているのか。どのようなお便りを出して、どのような言葉で生徒たちに語っているのか。教室の掲示物からその学校やクラスの価値観・教育観の一面を感じ取ることができます。

最後の五つ目のポイントは、休み時間の様子をチェックすることです。これは特にICT活用段階をチェックする際に効果的です。休み時間に生徒がICT端末を使っていれば「ICTを文房具」として扱えていることが分かります。反対に授業中はICT端末を使っているのに休み時間では使っていない場合、使用を禁止されているか生徒自身が「ICTは授業中にだけ使うもの」と認識していることが分かります。

授業視察時の5つのポイントは以上になります。ぜひ授業を見学する際の参考にしてみてください。