毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文部科学省、給食時の黙食を解除」「大学入学共通テスト、新型コロナの救済策は行わず」について取り上げています。
文部科学省、給食時の黙食を解除
文部科学省の「黙食を求めたわけではない」という記述が一部で物議を醸していますが、給食に関するガイドラインが緩和されたことはチェックしておきましょう。
新型コロナ対策の基本的対処方針で「黙食」の記述がなくなったことを受け、文部科学省は給食の時の過ごし方について、適切な対策を行えば会話は可能だとする通知を都道府県の教育委員会などに出しました。
政府はこれまで、新型コロナ対策の基本的対処方針で「飲食はなるべく少人数で黙食を基本とする」などと明記していましたが、今月25日の変更でこの記述が削除されました。
これを受け文部科学省は29日、給食の時の過ごし方などについての通知を全国の教育委員会などに出しました。
通知では、基本的対処方針の変更について説明するとともに、文部科学省のマニュアルでも必ずしも「黙食」を求めていないことを改めて伝えています。
大学入学共通テスト、新型コロナの救済策は行わず
感染によって本試験と追試の両方を受けられないケースを考慮した救済策をこれまで行なってきましたが、元々数が少なかったことに加えて「受験を認めない要件」などが緩和されたため、今年度の共通テストでは救済策を行わないこととなりました。受験生の方は改めて体調管理に気をつけましょう。
「大学入学共通テスト」をめぐって、永岡文部科学大臣は、昨年度、新型コロナの影響で試験を受けられなかった受験生の救済策として、各大学に個別入試で合否判定を行うよう要請した措置を、今年度は行わないという考えを示しました。
昨年度の「大学入学共通テスト」をめぐっては、文部科学省が、新型コロナの感染拡大の影響で本試験も追試験も受けられなかった受験生を救済するため、個別入試で合否判定するよう、全国の大学などに異例の要請を行いました。
永岡文部科学大臣は閣議のあとの会見で、今年度の共通テストへの対応について、「昨年度かぎりの措置として大学に要請したもので、文部科学省からは同様の措置を再度要請する予定はない」と述べました。