毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「デジタル教科書、再来年度から小中学校の英語で先行導入」「通信制高校、新基準で生徒80人に教員1人以上」「生徒指導提要、12年ぶり改訂へ」「ギフテッド支援、来年度予算の概算要求に盛り込む方針」について取り上げています。
デジタル教科書、再来年度から小中学校の英語で先行導入
昨日のブログでも紹介しましたが、再来年度から小中学校の英語で先行導入をする方針が打ち出されました。本格的な導入の方向性が示されたのは初めてですので一歩前進です。
通信制高校、新基準で生徒80人に教員1人以上
注目のニュースです。通信制高校のビジネスモデルに影響を与えうる規制が2023年度から導入される見通しです。
通信制高校できめ細かな指導を行う体制を整備するため、文部科学省は必要な教員数の基準を新設し、生徒80人当たり教員1人以上とすることを決めた。関係省令を改正し、2023年度以降の適用を目指す。関係者への取材で24日、分かった。
現状は「副校長や教諭の数は5人以上で、教育上支障がないもの」とされているだけで、生徒数に対する教員数の基準はない。そのため、教員1人で100人超の生徒を受け持つ大規模校があり、不適切な教育につながるとの懸念があった。29日に開かれる通信制高校の在り方に関する文科省の有識者会議の提言案に盛り込まれる。
生徒指導提要、12年ぶり改訂へ
小中学校の生徒指導に関する手引書「生徒指導提要」が12年ぶりに改訂されることになりました。いわゆる「ブラック校則」の見直しが盛り込まれています。
文部科学省の有識者会議はさきほど「生徒指導提要」の改訂案を大筋で了承しました。
改訂案ではいわゆる「ブラック校則」について、「実態にそぐわない厳しすぎる校則等は児童生徒の成長にマイナスに働くことがある」と見直しを求めたほか、「校則を学校のホームページなどで公開することが適切」と盛り込まれました。
このほか「SNSによるいじめ」「性的マイノリティに関する理解」などについても触れられています。
生徒指導提要の改定に関する文部科学省の資料はこちらから確認できます。
ギフテッド支援、来年度予算の概算要求に盛り込む方針
来年度予算案についての話題です。文部科学省の注目ポイントのひとつはギフテッドになりそうですね。
文部科学省は来年度から特異な才能のある子供への支援に乗り出す。記憶力や想像力、特定の学問分野の能力などが突出する子供は、学校生活になじめないケースもあり、支援の必要性が指摘されている。大学や教育委員会に支援策の検討を委託し、民間の先行事例も含め、効果的な支援策を全国に広げる。
文科省は新規事業として来年度予算の概算要求に関連経費を盛り込む方針。