毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「不登校特例校、全都道府県・政令市への拡大目指す」「学校に看護師、増員要求へ」について取り上げています。
不登校特例校、全都道府県・政令市への拡大目指す
不登校特例校を全都道府県に拡充する方針が決定しました。今の学校の風習に合わない子供たちの受け皿として、不登校特例校が広まることに賛成です。いずれ保護者・子供たちのニーズが増えていけば、特例校の柔軟な取り組みが公立学校にも広まっていくことでしょう。
政府は、不登校の子どもを対象に柔軟なカリキュラムを組める不登校特例校について、全都道府県・政令市への設置を目指す方針を固めた。コロナ禍で増え続ける不登校の児童生徒が無理なく通える範囲に学びの場を確保する狙いがある。
不登校特例校は児童生徒の事情に合わせて、授業時間や学習内容を調整できる。フリースクールと異なり、元の学校から転校でき、通常と同じ卒業資格を得られるメリットがある。2017年施行の教育機会確保法で、国や自治体による設置が努力義務とされた。だが、文部科学省によると、今年4月現在、財政的な制約などから、10都道府県の21校にとどまる。半数は首都圏に集中しており、北陸や中国地方には1校もない。
政府は6月に策定した経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、全都道府県などへの特例校設置を初めて明記した。
学校に看護師、増員要求へ
文部科学省は、たん吸引や導尿が日常的に必要な「医療的ケア児」の通学支援を強化する。特別支援学校以外の幼稚園や小中高校に通うケア児が急増しているが、看護師らが学校にいないことから、保護者が付き添うケースが6割を超えている。同省は2023年度予算概算要求で、自治体が学校に配置する看護師らの増員に向け、補助金を増やすよう求める方針だ。