学校はICTのリスク管理をしよう

私は教育・ICTコンサルタントとして様々な観点から学校にアドバイスをしていますが、その一つに「ICTのリスク管理」があります。リスク管理とは、「リスクを予測し備えておく計画を作成すること」です。学校のICTリスク管理で大事なのは、使用しているサービスが短期・長期で使えなくなった際のバックアップを考えておくことです。ICT活用の先進校は増えてきましたが、リスク管理をしっかりできている学校はまだ少数です。管理職の先生は、ICTのリスク管理をしておきましょう。


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短期・長期のリスクに備えよう

リスク管理とは、「万が一のトラブル」に備えておくことです。例えば、2020年の全国一斉臨時休業時には、様々なクラウドサービスでアクセス障害やサーバーダウンが起こり、サービスが利用できない事態が発生しました。リスク管理とは、こうした事態に備えておくことです。

ICT関連で学校が考えておくべきリスク管理は、「短期のリスク管理」と「長期のリスク管理」の2種類があります。

「短期のリスク管理」では、短期的に起こるトラブルに備えておくことです。具体的には、普段の授業で使用しているGoogleクラスルームやTeams、Zoom、Meetなどのサービスが障害で使用できなかったときなどを想定しましょう。

これらの対策としては、代替サービスを事前に用意できていれば完璧ですが、なかなか難しいでしょう。おすすめの対策としては、障害が起こった際にきちんと情報を集約し、対策を協議・決定できるICT委員会などを用意しておくことです。使用頻度の高いサービスが2〜3日も使えなくなると、それだけで授業に支障をきたします。対応できる組織体制を整えておきましょう。

「長期のリスク管理」では、長期的なスパンで起こるトラブルに備えておくことです。基本的なところではICT端末の老朽化、故障、Wi-Fi設備の老朽化やアクセス数増加による接続不良などがあります。またクラウドサービスについても、料金の値上げや有料化のリスクも想定しておくべきでしょう。

こちらの対策としては、老朽化を計算に入れて予算計画を立てておくことと、クラウドサービスの情報にアンテナを張っておくことです。例えばGoogle Workspaceは教育機関であれば現在無料で利用できますが、いずれ有料化されるかもしれないという話があります。まだ噂レベルですが、こうした話にもアンテナを張っておくことが大事です。Googleについては、Google Workspaceの公式アップデートブログを定期的にチェックしてくと良いでしょう。

以上を参考に、管理職の先生はICTのリスク管理をしておくことをお勧めします。