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ICTが日常化している学校の見分け方

勤務校にICT活用が定着していることをどう判別すれば良いでしょうか。志望校の学校でICT活用がどの水準が見極めるためにはどうすれば良いでしょうか。ICTが日常化している学校の見分け方は、実は休み時間にあります。


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ICTを文房具として扱っているか

コロナによる一斉休校をきっかけに、多くの中学校・高等学校では生徒1人1台ICT端末が導入されました。コロナ前と比べると、ICT活用の水準は全国的に大きく飛躍したと言えるでしょう。しかし、本当の意味でICT活用が学校生活に定着しているかどうかは、どのように判断すれば良いのでしょうか。

ひとつの指標となるのは、もちろん授業での活用です。ICTをどのように活用しているかは、ICT活用の水準を見極める上では欠かせないポイントです。でも実は、授業の様子だけでは見極めるには不十分なのです。

なぜなら、授業でのICT活用は、良くも悪くも先生のICTの力量に左右されてしまうからです。一斉講義型の授業で、先生がぞんぶんにICTを活用した授業を行うと、良くも悪くもそれっぽく見えてしまうわけです。先生方のICTの力量は大事ですが、生徒たちがICTをちゃんと活用できているかを判断するためには、授業の様子だけでは不十分なのです。(もちろんPBLや探求学習などの生徒主体の授業は除きます。)

それでは、生徒のICT活用の水準はどのようにして推し量れるのでしょうか。その答えは、授業と授業の間の休み時間にあります。休み時間の生徒たちの動きを観察してみると良いでしょう。

生徒のICT活用が日常化していない学校の場合、休み時間に生徒がICT端末を使うことはまずありません。ICT端末は机の中にしまわれたままになっているか、学校によって生徒が自由に使えないよう管理されています。ICT端末が持つ多くのメリットよりも、リスクの方が注目されている場合にこのような状態になりやすいです。

一方、生徒のICT活用が日常化している学校の場合はどうでしょうか。休み時間の生徒を観察していると、非常にさまざまな方法でICT端末を活用しています。ICT端末を使って勉強をしている生徒もいれば、ICT端末の画面を友達と一緒に見ながら雑談している生徒もいます。そしてもちろん、ICT端末を使っていない生徒もたくさんいます。ICT活用が日常化している学校では、ICT端末を文房具のように扱っている生徒をたくさん見ることができます。

このように休み時間の生徒の様子を観察すると、その学校でのICTの定着度をチェックすることができます。教員研修や公開授業などで気になる学校に行くことがあったら、授業だけでなく休み時間の生徒の様子も参考にしてみると良いでしょう。