子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ「Super Angels」

ホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちが出演するオペラ「Super Angels(スーパーエンジェル)」の舞台を、新国立劇場にて鑑賞してきました!ホワイトハンドコーラスNIPPONとは、目の見えない子供たち、耳の聞こえない子供たちによる「インクルーシブな合唱団」です。ホワイトハンドコーラスNIPPONをずっと応援してきたので、子供たちの晴れ舞台を見ることができてとても嬉しかったです。

今回のオペラは、ホワイトハンドコーラスNIPPONと世田谷ジュニア合唱団の子供たち、アンドロイド「オルタ3」、オペラ歌手やオーケストラ、さらにはバレエダンサーなど多様なメンバーが共に歌い演じるという全くの新しいオペラでした。しかも指揮者は大野和士氏、台本は島田雅彦氏、そして渋谷慶一郎氏と大変豪華な布陣となっています。大変素晴らしい100分間を楽しませて頂きました。


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Super Angels(スーパーエンジェル)

写真で目に付くアンドロイド「オルタ3」は、株式会社ミクシィ・東大・大阪大・株式会社ワーナーミュージック・ジャパンの4社が共同で開発しているアンドロイドです。オルタ3は人間とのコミュニケーションの可能性を探る目的で開発されており、これまでもオペラを指揮したり、歌のパフォーマンスをしたりしています。

オルタ3は一見性別や年齢が排除されているように見えますが、例えば女性と思いたい人にとっては女性らしく、男性と思いたい人にとっては男性らしく見えるようなトリックが仕組まれているそうです。

今回のオペラ「スーパーエンジェル」では、オルタ3は物語の中心人物であるアンドロイド「ゴーレム3」役で出演していました。私はオルタ3を初めて生で見たのですが、「これぞアンドロイド」という感じでとても良かったです!

ホワイトハンドコーラスNIPPON

ホワイトハンドコーラスは、1995年に「エルシステマ」の本拠地ベネズエラで誕生した障害の有無や垣根を超えた芸術活動を行う合唱隊です。聞こえない子も、見えない子も、車椅子を使う子も、その友達も、多様な子どもたちが互いの力を合わせて歌を表現します。ホワイトハンドコーラスNIPPONのコンサートを一度観てもらえれば、その魅力がわかると思います!

今回のオペラ「スーパーエンジェル」では、ホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちが大活躍でした!晴れ舞台でも臆することなく全身全霊で歌を歌っている子供たちに心から感動しました。素敵な時間をありがとうございました。

ホワイトハンドコーラスNIPPONでは、先月から子供たちの活動を支援するクラウドファンディングのサポーターを募集しています。私も微力ながら毎月寄付をさせてもらっています。「目の見えない子供たちや耳の聞こえない子供たちでも『音楽・合唱を楽しむ』という選択肢が普通に与えられる社会」を実現するために、共感してもらえる方はぜひリンク先をチェックしてみてください。

ちなみに今回のオペラ「スーパーエンジェル」は、年内に公演記録映像の無料配信を予定しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。私も映像が配信されたらまた鑑賞したいと思います。