私が最初に読んだ立花隆さんの本がこちら。東大での講義を書き下ろした「脳を鍛える (東大講義 人間の現在1) 」です。私が大学一年生の頃、メンターの先輩に「僕が大学時代に読みたかった本」と勧められて手に取りました。
実際にこの本を読んで、私は大きな衝撃を受けました。大学時代の私は理系特化型人間だったため、教養の「き」の字もありませんでした。「それじゃまずい」と本気で焦り、読書習慣を作って理系以外の本も意識的に読むようになったのを覚えています。立花隆さんの言う「教養がある」は非常にハイレベルなので、流石に今の自分でも「教養がある」とは口が裂けても言えませんが、コンサルタントという仕事が出来る程度に幅広い知識を身につけられたと思います。
大学受験を終えた大学生はもちろん、大きな志をもっている高校生にもぜひ読んて欲しい一冊です。学問とは何か。教養とは何か。読書は何故するのか。人間はどこからきて、どこに行こうとしているのか。こうしたことに応えてくれる本です。興味のある方はぜひ読んでみてください。
書籍紹介
目次は以下の通り。
- 第1回 環境、私、宇宙
- 第2回 大学は知の拡大再生産過程の最前線
- 第3回 アインシュタインの脳を分析したら
- 第4回 授業はサボるためにある
- 第5回 学生時代のノートから
- 第6回 辞典をまるごと読んでみる
- 第7回 このままじゃ、日本の「知」はダメになる
- 第8回 世界はすべてエネルギーの流れ
- 第9回 時間と空間の観念を覆したスーパー理論
- 第10回 世界の見方がすっかり変った
- 第11回 対称性とはどういうものか
- 第12回 百科事典に載る家系
「脳を鍛える (東大講義 人間の現在1) 」が面白かったら、併せて「東大生はバカになったか」もお勧めします。刺激的なタイトルですが、本質は「知的亡国論」と「現代教養論」の方にあります。お勧めです。