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【追悼】知の巨人、立花隆氏

「知の巨人」として知られるジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆氏が今年4月にお亡くなりになりました。追悼の意を表します。大学時代には立花隆さんの書籍を何冊も読んで、大きな影響を受けました。もし立花隆さんの本を読んでいなければ、読書習慣や教養の大切さを身につけられなかったのではと思います。立花隆さんにお会いしたことはもちろんありませんが、心から感謝をするとともに、ご冥福をお祈りします。


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立花隆さんからの影響

立花隆さんと言えば田中角栄研究をはじめとするジャーナリストの面が有名ですが、私にとっての立花隆さんはまさに「知の巨人」でした。

立花隆さんの本との最初の出会いはこちら。忘れもしない大学一年の頃、メンターにお勧めされてこの本を手に取りました。

すごい衝撃を受けたのをよく覚えています。繰り返し、繰り返し読みました。

立花隆さんは大学の役割の終焉や日本人の教養の劣化を早くから見抜いており、それゆえに日本人や若者を啓蒙する書籍を書かれていたのだと思います。

当時の私はいわゆる完全理系の頭だったため、文系の教養関連がボロボロでした。この本を読んで「それじゃまずい」と本気で焦り、文学や歴史やその他のことに興味を持つようになったのでした。

今、自分の守備範囲が理系・文系を問わず幅広くもっていられるのも、大学時代に立花隆さんの本に出会えたからだと思います。

他にも、「関心がある分野は最低でも10冊を読むべきだ」「本との出会いは自分でするもの」「絶えざるインプットによって蓄積され形成された豊かな個性的知的世界こそが、よきアウトプットの土壌である」などの言葉に影響を受けました。例えば、私が新しい分野に挑戦する時は、必ず10冊以上の本を買ってインプットしています。

立花隆さんの本は、時代にそぐわなくなったものも一部あるかもしれませんが、今の若者が読んでも遜色ない本も多くあります。そうした素晴らしい本を、このブログでも何冊か紹介していければと思っています。