昨日、とても興味深い記事を読みました。「「知識を手に入れるための知識」がない人にとって、Google検索はあまりにも難しい。」という記事です。インターネットで検索すれば「欲しい知識」を簡単に得られると思われがちですが、実はそうでもないですよ、という話です。
この記事の著者曰く、インターネットで「欲しい知識」を得るには「事前知識」と「高いリテラシー(literacy, 読み書き能力)」が必要とのことでした。私はこれに加えて、「信頼できる人との繋がり」が付け加えられると考えています。
ネットの情報は玉石混交
先ほどのGoogle検索に関する記事はこちらになります。
現状のGoogle検索の正体は、「知識の無い人に知識を授ける」ツールではなく、「知識の豊かな人だけが知識を引き出せて」「知識の乏しい人には質の良くない知識しか与えない」ツールと言っても過言ではありません。
あるいは、知識の豊かな者と乏しい者、リテラシーの豊かな者と乏しい者の格差を拡大再生産するツールになってしまっている、とも言い換えられるかもしれません。
のみならず、インターネットにはジャンクな情報やフェイクな情報も溢れ、Google検索そのものにも広告がたくさん貼り付けられていますから、それらに釣られて、誤った判断を下してしまうリスクも少なくありません。
情報の真偽や信ぴょう性に注意を払い慣れていない人は、とりわけ危ないでしょう。
「知識を手に入れるための知識」がない人にとって、Google検索はあまりにも難しい。
インターネットの知識は玉石混交です。自分の専門外の分野で「正しい知識」を得ることは、時代とともに大変難しくなってきています。
この著者の主張のように、Google検索で良い知識を手に入れるには、事前に知識やリテラシーを身に付けていないと難しいでしょう。しかし実は、知識やリテラシーを身に付けていたとしても、「正しい知識」が得られないこともあります。
例えばコロナウイルスに関する情報です。インターネットには様々なコロナに関する情報が溢れていますが、その中で本当に有益な情報にリーチすることは大変難しいです。
信頼できる人との繋がり
ではどうすればいいか。それは、「信頼できる人との繋がり」を持つことです。検索ではなく、信頼できる人から情報を得るための機会(チャンネル)を作ることがとても大事です。
そもそもGoogle検索は、自分のcomfortable zoneの中にあるものしか検索できません。インターネットには世界中の知識が存在していて、そこに繋がることができているというのは、実は幻想です。私たちが繋がっているのは、comfortable zoneで区切られたインターネットの一部分だけなのです。
だからこそ、自分のテリトリー外の情報を得ることが重要になるわけです。そのための一番のツールは「人」なんですね。オンラインコミュニティやSNS、日々の雑談などで「信頼できる人」から情報を仕入れる機会を作りましょう。
これからの時代は、情報収集が偏らないようにすることも大事です。そのためには、多種多様な「信頼できる人」と繋がることが大事だと思います。ダイバーシティですね。
子供たちには、多種多様な信頼できる人と繋がっていくことの大事さを伝えていきたいと思います。