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【Zoom】4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」を遅延なしで画面配信する方法

Mitakaは、国立天文台が開発している4次元デジタル宇宙ビューワーです。自分のパソコンにインストールすれば、宇宙遊泳を疑似体験できたり、プラネタリウムで星を観たりすることができます。私も親子向けの宇宙講座などで愛用しているソフトで、非常にお勧めです。

このMitakaを使った小学生向けのオンライン宇宙講座を8月末に企画しているのですが、その際に気になるのが映像の遅延(ラグ)です。せっかくの宇宙イベントで映像がカクカクしていたら嫌ですよね。そこで今日は、Mitakaの映像を遅延なしでZoomの画面共有をする方法を紹介したいと思います。


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「全画面ビデオクリップ用に最適化」オプション

Zoomの遅延を解消するためにMitakaの設定ファイル(mitaka.ini)を色々と調整してみたのですが、解決策は意外にも簡単でした。

Zoomで画面共有をする際に、「全画面ビデオクリップ用に最適化」のオプションをオンにする。これで遅延の問題を解決することができました。

「全画面ビデオクリップ用に最適化」をオンにすると、共有している画面の映像が遅延しないように、Zoomがフレームレート(fps)を高くしてくれます。ただし、(ネットワークに負担がかかりすぎないように)配信される映像の解像度が自動で劣化されます。

つまりは「綺麗な映像」と「カクカクしない映像」のトレードオフになります。自分がどちらを重視したいかによって「全画面ビデオクリップ用に最適化」のオン・オフを判断しましょう。

Zoomの設定から「グループHD映像」の項目をオンにしておくと、多少は映像の劣化を抑えられるかもしれませんね。

ちなみに「全画面ビデオクリップ用に最適化」のオン・オフは、画面共有中に変更することができます。Mitakaを操作している時は「全画面ビデオクリップ用に最適化」をオンにして、それ以外の時はオフにする運用を講座では試してみたいと思います。

追伸:8月29日(土)〜30日(日)の2日間で、小学生向けのオンライン宇宙イベント・ジュニア天文合宿を開催する予定です。私の天文講座の他にもたくさんの講座・ワークショップが予定されています。詳細が決まりましたらブログで発表しますので、興味のある方はスケジュールを空けておいてくださいね。