昨日に引き続き、広報のお仕事をされている先生向けの記事です。学校の広報では、パンフレットやリーフレット、ホームページ、ポスター、小冊子などを製作しています。製作物は基本的に外注だと思いますが、取引先が作ってきた成果物の良し悪しは、窓口である広報の先生が判断するケースが多いですよね。デザインの経験がない先生には大きな重荷になっていると思います。
そこでお勧めなのが、今日紹介する「ノンデザイナーズ・デザインブック」という書籍です。タイトルを意訳すると、「デザイナーでない人のためのデザインの教科書」です。名著と名高い本ですので、デザインに苦手意識がある先生は、ぜひ読んでみてください。
書籍紹介
この本は「Part1 デザインの原則」「Part2 活字でデザインする」「Part3 Extra」の三部で構成されていますが、私が強くお勧めするのは「Part1 デザインの原則」です。Part1の目次を紹介しましょう。
- イントロダクション
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
- 4つのデザイン原則の復習
- カラーを使ったデザイン
- おまけのチップス&トリック
- 日本語によるデザインサンプル
4つのデザイン原則
この本が優れている点は、シンプルな4つのデザイン原則「近接」「整列」「反復」「コントラスト」、これをしっかり押さえることで、デザイナーでなくとも「ハズさない」デザインを作ることができる点です。(私も仕事でデザインのディレクションを行う場合は、最初にこの4項目をチェックしています。)
ですので、デザイン未経験の先生でも、この本が紹介している「近接」「整列」「反復」「コントラスト」を知っていれば、外注先が作ったデザインの質をある程度チェックできるようになります。「外注先もプロなんだから、4つのデザイン原則は出来ているはず」と思うかもしれませんが、残念ながら現場は違います。デザイナーもピンキリですので、ちゃんと「デザインの質」を学校側でも確認するようにしましょう。
4つのデザイン原則「近接」「整列」「反復」「コントラスト」の内容について興味のある方は、次のサイトをご覧ください。(著作権は大丈夫なのか心配になるぐらい本書の内容が引用されていますが、「ノンデザイナーズ・デザインブック」の担当者もコメントしているので問題ないのでしょう。)
4つのデザイン原則について教えてもらう前と後では、デザインを見る目が変わります。本当に素晴らしい本ですので、デザインに興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。