緊急事態宣言が発令され、ZOOMを使ったオンライン授業に取り組み始めた学校も増えてきたように思えます。そこで今日は、ZOOMのオンライン授業でグループワークをする方法について紹介したいと思います。グループワークを行うための機能は、パソコン版ZOOMにある「ブレイクアウトルーム」です。この機能は先生(ホスト)がパソコンを使っていないとダメですが、操作自体はとても簡単です(生徒はスマホ・タブレットでもOK)。オンライン授業でZOOMを使っている先生は、ぜひ挑戦してみてください。
ブレイクアウトルームを使うための設定
グループワークをするための機能「ブレイクアウトルーム」は、デフォルトでは非表示にされています。そこでZOOMにブラウザからログインして、ミーティングの設定を少し変更する必要があります。こちらからZOOMにログインして、下記のように設定を変更してみてください。
学校のZOOMアカウントの管理者が設定を行うことで、全ての先生がブレイクアウトルームを使える設定にすることも可能です。管理者アカウントでログインした後、「管理者のアカウント管理」の中にある「アカウント設定」からミーティングタブを選択し、「ミーティングにて(詳細)」にある「ブレイクアウトルーム」にチェックを入れればオッケーです。ICTが得意でない先生にもブレイクアウトルームを使ってもらうためには、こちらの設定がお勧めです。
ブレイクアウトルームの使い方概要
設定が終わったら、後はとても簡単です。いつものようにミーティング(オンライン授業)を開始すると、ZOOM画面の下のメニューに「ブレイクアウトルーム」が追加されています。こちらをクリックしてみてください。
このような画面が表示され、生徒たちを複数のグループ(ルーム)に割り振ることが出来ます。グループの数は上図の画面から自由に決めることができます。
生徒のグループ分けの方法は、先生(ホスト)が生徒一人一人を決める「手動」と、システムがランダムに割り振る「自動」の二つがあります。決められたグループが特にないのであれば、割り振る手間がかからない「自動」でのグループ分けをお勧めします。(ランダムなので、生徒にも納得感があります。)
グループ分け(ルーム)が出来たら、生徒はグループに移動することができます。先生がグループ分けの際に「強制的に小部屋に移動する」オプションを入れておけば、勝手に生徒をグループへ移動してくれます。お勧めです。
ZOOMでグループワークが行われている最中は、先生は好きなグループの様子を自由に覗く(参加する)ことができます。また、生徒の方から先生を呼んだり、先生が全員にメッセージ(課題)を送ったりすることもできます。グループワークの時間を指定して、時間が来たら自動的に解散して全員参加のZOOM(メインミーティング)に戻すこともできます。
このように、ブレイクアウトルームは様々な機能がついています。一度こちらの公式動画をみておくとイメージしやすいと思います。動画の説明は英語ですので、日本語字幕をオンにしてご覧ください。
また、こちらのサイトではブレイクアウトルームの機能を丁寧に説明してくれています。良かったら参考にしてみてください。
ZOOMのブレイクアウトルームの紹介は以上になります。まだオンライン授業に不慣れな生徒にとっては、先生の話を聞いているだけの授業ではいつも以上に負担がかかってしまいます。ブレイクアウトルームを使った生徒同士のグループワークやお喋りは、生徒たちのストレスを発散させる効果も期待できるでしょう。ぜひ活用してみてください。
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