Society5.0は脱工業化社会(1)

もし1つだけ、先生や保護者に伝えられる内容を選ぶとしたら、「Society5.0は脱工業化社会」だということを伝えたいと思っています。一見すると教育とは関係なさそうな情報に見えますが、子供たちの幸せを考えるには必要不可欠な情報だと思っています。脱工業化社会とはどんな社会なのか、これから数回に分けて書いていきたいと思います。


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Society5.0と産業革命

Society5.0とは、国(正確には経済産業省)が描いている未来社会のことです。5.0とあることから予想できるように、Society1.0とSociety2.0とSociety3.0とSociety4.0も存在します。Society1.0〜Society5.0は、下記スライドのように産業革命とセットでイメージすると理解しやすいです。

スライドにあるように、Society1.0は狩猟社会、Society2.0は農耕社会、Society3.0は工業社会、Society4.0は情報社会、そしてSociety5.0は超スマート社会です。それぞれの社会(Society)の切り替えに第1次〜第4次産業革命が位置するわけです。

そして2020年、今は第4次産業革命の真っ只中で、これからSociety5.0の超スマート社会が幕を開けていく、というわけです。(そして、子供たちが生きていかなければならないのは、この新しいSociety5.0の社会なのです。)

Society5.0のイメージ

Society5.0をイメージするには動画がお勧めです。まず政府が発信しているSociety5.0の広報用動画を紹介します。

https://youtu.be/oxQsShukx3Y

もっと詳しく知りたい人は、政府が発信しているWebサイトをご覧ください。動画内で紹介されていたドローンやAI家電、自動運転、スマート農業などについて少し詳しく解説されています。

実際のSociety5.0の新時代では、5Gの通信革命にVR・ARの実用化なども加わるので、先ほどの動画よりももっとハイテクノロジーな社会が訪れるだろうと私は考えています。

実はここに落とし穴があります。政府の情報発信だけを見ていると「Society 5.0 のイメージは、 AI やロボットが発達して、 様々な最先端のサービスが一般化する社会だね」となってしまうのです。

違います。Society5.0で本当に大事なのは、「工業化社会の考え方から脱工業化社会の考え方に移行すること」なのです。(続く)