昨日、福岡大学附属大濠中学校高等学校にて、AI教育に関する教員研修を実施しました。研修担当の先生が私の著書をお読みくださり、ご連絡をいただいたことがきっかけで実現した貴重な機会でした。
研修内容の3つの柱
研修では、まず生成AIの社会浸透の経緯と教育への影響について解説しました。
続いて、教育現場で押さえておくべき重要なAIリテラシーを5つに厳選してご紹介。特にファクトチェックについては、総務省の調査で「正しく理解している人が10%」という先進国の中でも際立って低い現状を踏まえ、丁寧に解説しました。
次に、生成AI活用の具体例として2つの観点から事例を共有しました。一つは先生方の働き方改革に直結する校務での活用法、もう一つは先進校で実践が始まっている授業での活用事例です。
AI教育の本質的な意義
研修の最後に、私が最も伝えたかったメッセージ「なぜ今、AI教育が必要なのか」について、AI格差問題と関連づけながらお話ししました。デジタル格差が教育格差、ひいては社会格差につながる可能性について説明しました。
90分という限られた時間でしたが、伝えたいことを凝縮し、熱意を込めて話させていただきました。先生方も熱心にメモを取られ、研修後には鋭い質問をいただき、関心の高さを実感しました。
最近では東京だけでなく、このような地方の学校からもお声がけいただく機会が増えており、大変嬉しく思っています。今後も日本全国のAI教育の推進に、より一層力を注いでいきたいと考えています。