教育×テクノロジーの未来予測:生成AIの次に来るもの

生成AIの教育活用は、ようやく離陸フェーズを越えたと実感しています。ChatGPTのリリース直後、ニューヨーク州が学校での生成AI使用を禁止したことを皮切りに、AI教育は波乱の幕開けとなりました。しかし現在では、世界的にも日本においても、AIを積極的に活用する方向で概ね合意が形成されつつあります。

私自身、『教師のためのChatGPT入門』『教師と保護者のための子どもの学び×AI入門』『教師のためのAI教育入門』の3冊を上梓し、この潮流に微力ながら貢献できたのではないかと考えています。

現在は、学校や自治体へのAI教育導入支援と、全国各地での講演・研修活動を主軸に活動を展開しています。生成AIの進化は今後も続き、それに伴って学校現場の対応やベストプラクティスも変化し、新たな実践事例が生まれ続けるでしょう。こうした動向を的確に捉え、支援・周知することで、AI教育を日本全国に浸透させていきたいと考えています。


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一方で、「生成AIの次は何か」という問いに、ここ数か月向き合っています。経済動向、社会変化、テクノロジーの進展を注視した結果、私が注目しているのはメタバースではなく、スマートグラスです。奇しくも今夜、Meta社が最新のスマートグラスを発表予定で、iPhoneや生成AIの登場時と同様の高揚感を覚えています。

スマートグラスの将来性については別途詳しく論じたいと思いますが、私が特に注目している点を3つ挙げておきます。第一に、VR機能を削ぎ落とすことで実現する軽量化。第二に、生成AIの登場により見えてきたキラーアプリケーションの可能性。そして第三に、教育現場との高い親和性です。これらの要素が、スマートグラスを次世代の教育ツールへと押し上げる原動力になると予想しています。

とはいえ、スマートグラスが教育現場に導入されるとしても10年以上はかかるでしょう。しかし、教育コンサルタントとして常に自己を更新し、新たな挑戦を続けることが重要だと考えています。IT分野の専門性を活かしながら、今後も教育業界と子どもたちの未来に貢献していきたいと思います。