先生のための Weekly 教育ニュース(11/10〜11/16)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文部科学省、人材育成や高校教育改革などを議論するタスクフォース立ち上げ」「私立大の理系拡充へ、基金1000億円増 高校向けも検討」「次期学習指導要領、デジタル化で検索容易に」について取り上げています。


【スポンサードリンク】

文部科学省、人材育成や高校教育改革などを議論するタスクフォース立ち上げ

今月4日に設置された政府の日本成長戦略本部で、高市首相は松本文科相に、「未来成長分野に挑戦するための大学改革、高専等の職業教育充実」について、とりまとめるよう指示しました。これを受けて、文部科学省は12日、新たなタスクフォースを設置しました。

この「人材育成システム改革推進タスクフォース」では、高校から大学・大学院までを通した人材育成システムの策定や、私立高校無償化に伴う公立高校の衰退を防ぐための魅力向上策、将来の理系人材不足を見据えた科学技術人材の育成、リ・スキリングなどについて議論される予定です。

私立大の理系拡充へ、基金1000億円増 高校向けも検討

文部科学省は12日、主に私立大学の理系教育の拡充を促すための基金に新たに1000億円程度を積み増す方針を明らかにした。高校の普通科理系を増やすための基金新設も検討する。高校・大学改革のあり方をまとめて議論するため新設したタスクフォースの初会合で案を示した。

 タスクフォースは文科省の政務三役と事務次官、各局長らで構成。労働人口の減少や産業構造の転換などによって2040年に管理業務・事務職などホワイトカラーが320万人余剰となる一方、数理・デジタル分野の専門人材が330万人不足するなどとした推計が示され、高校・大学が輩出する人材とのミスマッチを解消するため、理系人材育成を強化する方向性を確認した。

次期学習指導要領、デジタル化で検索容易に

次期学習指導要領の検索性向上を目的に、文部科学省は専用サイトの構築を検討しています。しかし、生成AI技術を活用すれば、より効率的な解決が可能です。例えば、NotebookLMに学習指導要領を読み込ませることで、ほぼコストをかけることなく、即座に高度な検索・参照・授業計画支援システムを実現できます。文部科学省には、最新技術の活用も視野に入れた、費用対効果の高い施策を期待します。

文部科学省は12日、デジタル化を検討している次期学習指導要領について、専用サイトを設け、キーワード検索で横断的に内容を表示したり、外部の関連教材を確認したりできるようにする案を中教審作業部会に示した。利便性を高め、指導要領をより意識した授業づくりを促す。

 現状の指導要領は、紙の冊子やPDFファイルで提供され、学校種別や本文・解説で分かれるなど、情報を探しづらいとの声が学校現場から上がっていた。そのため、指導要領が授業づくりに十分活用されず、働き方改革の観点からも課題となっていた。