毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「東京23区の大学、定員規制を一部緩和し定員増へ」「公立の学校図書購入費57%しか使われず」「N高のドワンゴがオンライン大学『ZEN大学』を新設へ」について取り上げています。
東京23区の大学、定員規制を一部緩和し定員増へ
内閣府と文部科学省は9日、東京23区にある大学の定員規制を一部緩和する府省令を公布した。デジタル人材の育成に向け、2024年度から情報系学部・学科の理工学系分野に限って増員を認める。地方から若者が流出することで東京一極集中の是正が妨げられるのを防ぐため、定員増から7年後には大学全体の定員数を元に戻すことを条件とする。
政府は18年、地方での進学を促すため、23区にある大学の定員増を28年3月末まで原則禁止とする新法を制定。しかし人工知能(AI)や、データサイエンスに精通した人材が不足しており、大学が集中する東京23区を活用する方針に転換した。
公立の学校図書購入費57%しか使われず
残念なニュースではありますが、「財政難などを理由に他の目的に回されている」ことが主要因とのこと。クーラーなど重要度・緊急度の高い設備投資に使われることを考えると、仕方のない面もあると思います。
公立小中学校の学校図書館の充実に向け、国が2021年度、図書購入費として220億円の地方交付税交付金を措置したにもかかわらず、全国の自治体で図書購入に使われたのは6割弱の約126億円にとどまることが、文部科学省の調査でわかった。交付金をどう使うかは自治体の判断だが、財政難などを理由に他の目的に回されているとみられ、交付税額に占める使用割合は7年連続で減少していた。
N高のドワンゴがオンライン大学「ZEN大学」を新設へ
オンラインの通信制高校N高・S高を運営しているドワンゴが、2025年春に全ての講義をオンラインで行う通信制大学「ZEN(ゼン)大学」(仮称)を設立すると発表しました。オンライン大学は、教育が全国のどこからでも受けられるようになります。これは地域間や世帯所得による大学進学率の格差を緩和する可能性を秘めており、個人的にも注目しています。