今日紹介するのは、言わずと知れたサン=テグジュペリの名作「星の王子さま」の英語教材です。私のとても大好きな本です。この本は中学レベルの平易な英語で書かれてはいますが、その英語表現には品格があります。それもそのはず、実はこの本、国際会議の同時通訳者として著名な故・井上久美先生が解説・監修をされているんです。井上久美先生の英語は本当に素敵で、先生のような英語が話せたらどんなに素晴らしいだろうと思います。素敵な「星の王子さま」の物語を通して、シンプルで品格のある英語を学べるおすすめの一冊です。
書籍紹介
この本の一番の魅力は、井上久美先生の「シンプルで品格のある英語」です。この本で取り上げられている、とても素敵な英語表現をいくつか紹介します。
I know a flower that is the only one of its kind, that does not live anywhere except on my planet.
ぼくは、たった一つしかない、ぼくの星にしか咲かない花を知っている。
The things that are most important cannot be seen with your eyes.
一番大切なものは、目に見えない。
It is the time you spent for your rose that has made her so important.
君がバラのために費やした時間、それがバラをこんなに大切にしたんだ。
You are forever responsible for what you have tamed.
心を開かせた相手に永久に責任があるんだ。
You have plans that you have not shared with me…
ぼくに話してくれていない計画があるんだね‥‥
But this body will be like an empty shell, like the bark of an old tree.
でも体は抜け殻みたいな、古い木の樹皮みたいなものだよ。
また、この本には英語の朗読CDがついているのですが、その音声も素敵です。特に王子様とキツネが会話をするパートは胸が高鳴ります。
“Here is my secret. It is very simple: we do not see clearly, except when we look with our hearts. The things that are most important cannot be seen with our eyes.”
星の王子さまで一番好きなフレーズです。「ぼくたちは、心の目で見ない限り、何もはっきりと見えない。一番大切なものは、目に見えない。」
最近はTOEICの勉強ばかりでしていましたが、久しぶりにこの本の英語を見て穏やかな気持ちになりました。いつかこの本のような素敵な英語を話せるようになりたいですね。