ベンチャー企業で働いていた頃のエピソードです。新卒で入社したエンジニアのAくんが、長時間労働でストレスを溜めている様子でした。今日は早く帰って休むように伝えると、「体力は残っているんで大丈夫です」という返答でした。そこで説得に使ったのが「メンタルポイント(MP)」という考え方です。
集中して仕事や勉強に取り組むためには、体力だけではなくメンタルポイントも必要なのです。MPと語呂が良かったので「メンタルポイント」という言葉を使いましたが、メンタルポイントの代わりに「気力」でも「活力」でも「精神力」でも「モチベーション」でも良いと思います。大事なのは、自分自身の内的なエネルギーを意識して、その配分をコントロールすることです。
日々のメンタルポイントの管理
私たちは日々、仕事や勉強、家事等のタスクをこなしながら生活しています。タスクを実行するごとに、体力とMP(メンタルポイント)を消費していきます。体力、もしくはMPが足りなくなったら、タスクを実行できなくなるイメージです。
重要なポイントは、日々の生活でボトルネックになるのは、大抵は体力ではなくMPだということえす。ですので、貴重なMPをどのタスクに割り振っていくのか考えることが大事です。タスクの優先順位付けですね。
タスクを実行するのに必要はMPは、タスクとの相性によっても変わってきます。基本的に自分の好きな仕事や得意科目の勉強は、MPの消費量は少なくてすみます。一方、大嫌いな仕事や苦手科目の勉強、神経をつかう仕事などはMPの消費量も大きくなるでしょう。好きな仕事をしている人の仕事量が多いのも、これが理由の1つだと思います。
もしタスクを実行してMP(メンタルポイント)が空っぽになってしまったら、仕事や勉強をやめてMPを回復することに努めましょう。MPが不足している状態で無理やりタスクに取り組んでも、集中力がつづきませんし、パフォーマンスも落ちてしまうからです。
MPを回復させる方法は、私は睡眠をお勧めします。とにかく寝ること。起きるとMPが回復して、次の日からまた頑張れます。(冒頭のAくんはアニメ鑑賞で回復させていたので、MPを回復する方法は人それぞれだと思います。)
ちなみに、このことについて勝間和代さんもYouTubeで語っていますので、こちらの動画もおすすめです。時間や体力の管理よりも、メンタルポイントの管理を意識するほうが効果的だと思います。ぜひお試しください。