昨日4月15日、文部科学省のウェブサイトにおいて、令和7年度「DXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)」の採択校が発表されました。
DXハイスクールとは、情報・数理教育を重視したカリキュラムやICTを活用した文理横断型の探究学習の充実に向け、必要な環境整備を支援する事業であり、昨年度より実施されています。新規採択校には年間1,000〜1,200万円の定額補助(補助率100%)が交付されるため、大変魅力的な補助金制度となっています。
昨年度の採択倍率は約1.09倍でしたが、令和7年度は約3.1倍と、新規採択校にとっては非常に競争率の高い結果となりました。
令和7年度DXハイスクールの採択結果
文部科学省による令和7年度DXハイスクールの詳細は以下のページでご確認いただけます。
また、文部科学省が公表した令和7年度の採択校に関する資料はこちらをご覧ください。
令和7年度高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校の決定について (PDF:1.3MB)

DXハイスクールの採択基準は、各学校のこれまでの取り組みを数値化した上で、得点の高い学校から順に採択されるという特徴があります。そのため、申請書の書き方や表現に左右される影響は比較的小さいといえます。採択方法としては、まず都道府県基礎枠で各都道府県内の得点上位校を選出し、その後、各都道府県枠で選ばれなかった学校から全国枠として改めて得点上位校を採択する流れとなっています。

公表された資料を見ると、継続校は申請981校(公立732校・私立249校)に対して採択978校(公立730校・私立248校)と比較的採択率が高いのに対し、新規校については申請661校(公立446校・私立215校)に対して採択213校(公立141校・私立72校)という結果であり、競争率が非常に高くなっていることが明らかになっています。今回の採択状況を踏まえ、今後DXハイスクールへの応募を検討されている学校は、早めの準備と継続的な取り組みが重要になると考えられます。