毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「三田国際2025年春『三田国際科学学園』へ校名変更」「東北大学を国際卓越研究大学に正式認定」「教員給与引き上げの財務省案 文科省案と大きな隔たり」について取り上げています。
三田国際2025年春「三田国際科学学園」へ校名変更
21世紀型教育の先進校として有名な三田国際学園中学校・高等学校が、「三田国際科学学園中学校・高等学校」として2025年春に校名変更することが話題となっています。この校名変更は、「国際」と「科学」の両立をテーマにした同校の教育ビジョンをさらに広げ、生徒たちを未来のリーダーへと成長させるための一環とのこと。今後の三田国際の教育から目が離せません。
東北大学を国際卓越研究大学に正式認定
世界トップレベルの研究力を目指す国際卓越研究大学の候補になっていた東北大学について、文部科学省が正式に認定しました。全国の大学で初めてです。
阿部俊子文部科学大臣「所管大臣として東北大学を国際卓越研究大学として認定するということを判断をいたしました」
国際卓越研究大学は、世界と渡り合う研究力や社会に変化をもたらす研究成果が期待されるとして、国が10兆円規模の大学ファンドの運用益を活用して支援します。
文部科学省が2022年に公募を開始し、東京大学や京都大学など10校について審査され、その中から東北大学が初の認定候補に選ばれていました。
教員給与引き上げの財務省案 文科省案と大きな隔たり
公立学校の教員は残業代のかわりに、「教職調整額」として月給の4%分を上乗せして払われていますが、残業の多さと、それに見合った給与が与えられていないことが問題となっています。文部科学省は2026年度から13%に引き上げるよう求めていますが、これに対する財務省の案が取材で分かりました。
関係者によりますと、財務省案では、教員の時間外勤務の全国平均が国の目標値を下回った場合のみ、その翌年の調整額を都度引き上げることが示されているということです。
今後、最短で5年ほどで時間外勤務を平均で月20時間以内に減らし、最終的に調整額を10%としたい考えです。
この財務省案は、働き方改革が進んだ場合のみ実施される条件付き引き上げ案となっていますが、一方で、文部科学省は調整額を2026年度から13%に引き上げる案を示していて、両省の案の隔たりは大きくなっています。