国宝の絵巻が素晴らしい出光美術館の「物、ものを呼ぶ」展

出光美術館では、帝劇ビルの建替計画に伴い、今年いっぱいをもって一時休館することになりました。それに合わせて、同美術館のコレクションを紹介する特別展「物、ものを呼ぶ─伴大納言絵巻から若冲へ」が現在開催中です。日本美術に興味のある方は、ぜひこの機会に足を運んでみることをおすすめします。


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物、ものを呼ぶ

本展では、出光美術館が所蔵する2つの国宝が展示されています。1つ目は、優れた筆跡の数々を折帖(アルバム)に貼り込んだ古筆手鑑の代表作「見努世友」。2つ目は、群像表現の卓抜さとストーリー展開の巧みさが際立つ傑作「伴大納言絵巻」です。

私が特に印象に残ったのは、酒井抱一の「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」、「江戸名所図屏風」などの屏風と、国宝の「伴大納言絵巻」でした。これらの作品は非常に緻密に描かれており、その細部まで行き届いた描写と独特の雰囲気に魅了されました。

これらの屏風や絵巻の様子は、出光美術館の公式ホームページでもご覧いただけます。

「物、ものを呼ぶ」展は2024年10月20日(日)まで開催されています。帝劇ビルの建替計画により、しばらくの間これらの素晴らしい作品を鑑賞する機会が得られなくなります。日本美術に興味のある方は、ぜひこの機会に足を運んでみることをおすすめします。