先生のための Weekly 教育ニュース(6/3〜6/9)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「国立大学協会が大学の財政悪化を声明」「探究学習推進の課題に関する教員アンケート調査」について取り上げています。


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国立大学協会が大学の財政悪化を声明

82の国立大学法人が参加する国立大学協会は、大学の財政悪化に関する声明を発表し話題になっています。

 「もう限界です」──82の国立大学法人が参加する国立大学協会は6月7日、日本の国立大学の財務状況に関する声明を発表した。物価高騰や円安などの影響で、国立大学の財務状況は悪化し続けているという。

東京大学を含むいくつかの大学は学費引き上げを検討し始めており、この動きも議論の的となっています。

東京大が検討している20年ぶりの学費引き上げについて、教員からも「拙速」との声が上がっている。「首都圏の裕福な家庭」という属性の偏りも指摘されるキャンパスから、経済的に恵まれない世帯や女子、地方出身者など、学生の多様性がさらに失われる懸念もある。運営費交付金が年々削減されるなか、東大はどうすればいいのか。3人の教授に聞いた。

探究学習推進の課題に関する教員アンケート調査

認定特定非営利活動法人カタリバは、探究学習を支援する高校教員340名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を公表しました。

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美 以下、NPOカタリバ)は、日本全国の教育支援団体や学校と連携し、実践型探究学習「全国高校生マイプロジェクト」の推進に取り組んでいます。2023年12月から2024年1月にかけて、各学校で生徒たちの探究学習をサポートしている高校教員340名を対象に、探究学習に感じている課題などについてのアンケート調査を実施しました。

●探究学習を推進する校内組織の設置は8割超に
●しかし探究推進担当の9割超が依然「課題を感じている」
●課題と感じていることTOP3は「授業案やカリキュラムの設計」「調べ学習で終わってしまう」「校内で探究学習への理解が広がらない」
●コーディネーター配置や学校風土の醸成に取り組む学校ほど、教員の課題感が低い傾向にある