先生のための Weekly 教育ニュース(4/22〜4/28)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「学校のネット回線、全国の8割が推奨速度に届かず」「文科省、教員試験5月に実施要請」「専門人材、教員なりやすく 特別免許の運用指針改定へ」について取り上げています。


【スポンサードリンク】

学校のネット回線、全国の8割が推奨速度に届かず

GIGAスクール構想により生徒1人1台の端末は普及しましたが、その学習環境を支えるインターネット通信環境に多くの学校で問題があることが調査で分かりました。「全員が一斉に端末を利用することがないように工夫している」という話はよく聞きますが、それでは本末転倒です。文部科学省の働きかけにより改善することを期待しています。

全国の公立小中学校・高校のうち、約8割は十分なインターネット通信速度が確保されていない――。文部科学省が24日に公表した学校のネットワーク環境に関する調査結果で、そんなデータが明らかになった。国は「GIGAスクール構想」で児童・生徒が1人1台の端末を使えるよう整備を進めてきたが、学校の通信速度によって授業のスムーズな進行に支障が出る可能性もあり、文科省は自治体に十分な通信速度の確保を促す。

文科省、教員試験5月に実施要請

多くの方が指摘されているとおり、教員不足の本質は教員採用試験の期間ではありません。教員の働き方改革により、教員の人気が戻ることを期待しています。

文部科学省が、2024年度は6月16日を標準日としている公立小中高校の教員採用試験について、25年度はさらに1カ月ほど前倒しし、5月11日を1次試験の標準とするよう都道府県・政令指定都市教育委員会に要請することが25日、分かった。26日に通知する。教員のなり手不足は深刻で、早期化する民間企業の採用に対抗して人材を確保する狙いがある。

 ただ前倒しには教員養成大学のカリキュラム変更や、5~6月のケースが多い教育実習の時期見直しなどが必要となるため、学生や関係機関の負担も懸念される。

専門人材、教員なりやすく 特別免許の運用指針改定へ

文部科学省が、アスリートや博士号取得者ら専門性の高い人材に「特別免許」を与えて教員採用する制度の運用指針を改定し、教科全体に関する専門知識がなくても授与できることを明確化することが23日、分かった。近く都道府県教育委員会に通知し、制度活用を促す。

 特別免許は、多様な人材を学校に呼び込むことを目的に、高い専門知識と技能を持つ社会人に教科を限定した免許を与える制度。授与権限は都道府県教委にある。

 新たな指針では、教科全体の専門性が必須ではないことや、他の教員と同レベルの指導力を過度に求める必要はないことなどを明記。従来指針と同じく、採用後の計画的な研修が重要だとした。