毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「全国学力テスト、25年度から中学理科でCBT導入」「全国1000校超、DXハイスクールに」「学校のタブレット故障多発、教育長謝罪」について取り上げています。
全国学力テスト、25年度から中学理科でCBT導入
来年度の全国学力テストの中学理科にて、タブレットを使用した試験(CBT)が導入されます。記述式問題にはキーボードで対応することになります。小学校6年生の全国学力テストも将来的にCBTに移行する方針で、令和8年度以降の導入を目指すとのこと。
文部科学省は27日、小学6年と中学3年の全員対象で行う「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の中学理科で、2025年度に紙の問題冊子を廃止し、パソコン端末を活用して出題・解答する新方式(CBT)を導入すると明らかにした。同日の有識者会議で素案を示した。
新方式で動画や音声を使った新たな出題形態が可能になる。中学の他教科や小学校については26年度以降の拡大を検討する。
文科省によると、アクセス集中を防ぐため、25年度の中学理科は4月14~17日の4日間に学校を振り分けて実施する。
https://nordot.app/1090562762060480925?c=113147194022725109
全国1000校超、DXハイスクールに
デジタル人材を育成するために、全高校の2〜3割を「DXハイスクール」に指定し補助する方針を政府が固めました。
文部科学省は全国の高校の2〜3割にあたる1000校超をデジタル教育の拠点校となる「DXハイスクール」に指定する方針を固めた。デジタル社会を担う人材を育てる裾野を広げ、トップ層の増加につなげる。全小中学生に配った学習用端末の更新費を含め、小中高のデジタル環境整備に約5年で6千億〜8千億円を投じる方針だ。
「DXハイスクール」は、理科教育のためのスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に近いイメージでしょうか。こちらの解説記事がわかりやすかったので、興味のある方はご一読ください。
学校のタブレット故障多発、教育長謝罪
高校などに配備された「1人1台」のタブレット端末の故障が多発している問題で、徳島県教委の榊浩一教育長が26日、記者会見し、「生徒の学びの場に不自由をおかけしており深くおわびする」と謝罪した。故障機は全て中国の「ツーウェイ」社製で、約1万5千人の生徒に対し、3500台以上が故障で使えないと明らかにし、複数生徒で1台を利用するなど緊急措置でしのいでいるという。
県教委は2020年度に県立高校など29校に約8億円をかけて1万6500台の端末を配備。故障は今年7月から急増し、猛暑などでバッテリーに異常が起きたという。代替機の確保を検討しているが、必要台数が多いためすぐには困難で、複数生徒で正常な端末を共有して使ったり、個人のスマートフォンで代用したりする状態という。