今日は教育DX関連のお勧め記事の紹介です。埼玉県戸田市では数年前からSEEPプロジェクトという教育改革を実施しており、教育のデジタル化を進めています。今回紹介する記事、「教育データの利活用を進めるために何が重要なのか」では、教育長へのインタビューから「コツ」と課題について紹介されています。教育委員会のデジタル化推進として非常に興味深い事例ですので、良かったらご一読ください。
教育データの利活用を進めるために何が重要なのか――先進的な取り組みを行う教育長へのインタビューから見える「コツ」と課題
記事はこちらになります。
個人的に興味深かったのは、こちらの部分です。
現在戸田市は、教育委員会の枠を超えて、行政が有する子どもに関する各種のデータ(学力調査の結果や、就学援助の有無、出欠記録、健診の記録、各種のアンケート調査など)を整備し、教育データベースを構築しようとしている。その根底にも「プッシュ型支援」の考え方がある。
戸ヶ﨑氏によると、戸田市では、国と同様この9年間不登校の児童生徒が増加している。そこで子どもに関わる各種のデータを整理し、不登校の兆候をキャッチする仕組みを作れないかというのが、教育データベース構築の背後にある発想の一つだという。現時点では、子どもに関する情報は教育委員会や市長部局の各所に分散している。しかも紙の情報も含まれているため、容易に分析することさえできない。そこで「誰一人取り残されない、子どもたち一人一人に応じた支援」という「プッシュ型支援」を実現するために、各種データの整備が必要になったのである。これまでのように何か問題が起こってから対応する「後手」の対応ではなく、問題が起こる兆候を捉え「先手」の対応に変えていくことができないか、あるいはデータから政策や実践を改善する手立てや、これまで見落としてきた課題を明らかにできないか、というのが戸ヶ﨑氏の目論見である。
教育データベースを構築して「プッシュ型支援」をしようという発想は私も大賛成です。不登校やいじめの問題に対して効果が期待できますね。個人的に注目していきたいと思います。