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先生のための Weekly 教育ニュース(8/29〜9/4)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文科省の2023年度概算要求、5兆8,949億円」「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表」「公立大学の共通テスト『情報Ⅰ』、各大学に採用一任」について取り上げています。


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文科省の2023年度概算要求、5兆8,949億円

文部科学省が2023年度当初予算の概算要求を発表しました。総額は前年度の当初予算と比べて11.6%増の5兆8,949億円とのこと。

文部科学省は、2023年度概算要求を発表した。文部科学関係予算は、前年度当初比11.6%増の5兆8,949億円。このうち、GIGAスクール運営支援センターの機能強化に102億円を計上した。

 2023年度の文部科学省概算要求額は、前年度比6,130億円増の5兆8,949億円。内訳は、文教関係予算が4兆3,589億円、科学技術予算が1兆1,818億円、スポーツ立国の実現に463億円、文化芸術立国の実現に1,350億円等。

 文教関係では、新たに「次世代の校務デジタル化の推進」に10億円、「デジタル教科書・デジタル教材等活用のための通信環境調査研究」に6億円、「大学・高専の機能強化に向けた継続的支援策の創設」に100億円、「高度医療人材の養成」に32億円、「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進」に1億円を計上した。

学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表

文部科学省による令和3年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されました。

文部科学省では、初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るため、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」を実施しています。
 令和3年度調査について取りまとめましたので公表します。

調査概要
(1)調査項目

1)学校におけるICT環境の整備状況
2)教員のICT活用指導力

※ICT(Information and Communication Technology : コンピュータやインターネットなどの情報通信技術)

公立大学の共通テスト「情報Ⅰ」、各大学に採用一任

共通テスト「情報Ⅰ」の導入について、公立大学協会が見解を表明しました。国立大学は原則必須とするのに対し、公立大学については各大学に採用一任する方針となりました。

公立大学協会は2022年8月26日、新学習指導要領に対応した2025年度大学入学者選抜に係る見解を表明した。大学入学共通テストでの教科「情報」導入は、得点調整が生じる点等に留意し、原則的に各大学の判断に委ねる。

 2025年度大学入学者選抜は、新たな学習指導要領のもとで学習した受験者を対象とした初めての入学者選抜となる。文部科学省では、「令和7年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」等において、個別学力検査および大学入学共通テストの教科・科目の設定等について可能な限り早期に検討し公表するよう要望。そこで、公立大学協会では受験者の混乱を避けるために、2025年度入学者選抜に係る見解を表明した。

 多くの公立大学は、国公立大学と共有する「分離分割方式」の採用により、選抜に係るコストを低減させながらも選抜制度を有効に機能させている。公立大学協会では、これを維持するために基本的事項で「実施要領」を定め、「分離分割方式」を採用する大学には実施要領に順じた対応を求めてきた。一方、定めのない事項については、各大学のアドミッション・ポリシーが何よりも尊重されるとの考えから、原則的に各大学の判断に委ねている。

 公立大学協会は、2025年度の大学入学共通テストより導入される教科「情報」についても同様の考えから、各大学がアドミッション・ポリシーに基づいて判断すべきとの見解を示した。特に、初年度にあたる2025年度入学者選抜は経過措置問題が課され、得点調整が生じる点等にも留意したうえで、決定することが望ましいとしている。