国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験モジュール「きぼう」にて、学生を対象にした国際ロボットコンテストが開催されます。ISS/きぼうの船内ドローンをプログラミングすることで、ミッションを解決するクオリティと速度を競っていく退会です。学生であれば小学生から大学院生まで参加できるようなので、宇宙とプログラミングに興味のある学生さんはぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
第 3 回「きぼう」ロボット プログラミング競技会
「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge, Kibo-RPC)は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験モジュール「きぼう」で、船内ドローンを学生のプログラミング技術を用いて動かして、様々な課題を解決していく教育プログラムです。
2019年に第1回のKibo-RPCが開催され、今回は3回目の開催です。学生が解決する課題には次のようなストーリーが用意されています。ワクワクしますね!
2020 年の流星の衝突により生じた ISS のエアリークは、アジアの若いプログラマたちの活躍により応急 処置を施すことができた。
2021 年、エアリークが再発し、修理ミッションが再び発動された。残念ながら今回も応急処置にとどまることと なった。2022 年、近年問題となっているスペースデブリ群が ISS に衝突し、その衝撃により再びエアリークが発生 した。ISS 内の気圧が低下して、「きぼう」内部で物の散乱が起こった。
地上管制官によるテレメトリの確認結果、気圧の低下スピードが予想以上に早く、穴が二つ空いている 可能性が示唆された。
一つの穴は幸運にも船内カメラの映像解析により特定できた。まだ穴は小さく、レーザの熱に溶けやすい 材質のため、付近に当てるだけで簡単に溶接できると考えられる。また、Astrobee にとってアクセスの容易な 場所であることも幸いしている。
もう一つの穴が難関で、どうやら前回応急処置した箇所が疑わしい。デブリの衝突による衝撃で大きく 開いたと考えられるが、確認する方法は、Astrobee が穴の前まで行って観察することである。応急処置した 箇所が原因とすると、これまで何回も溶接を繰り返したことから、材質の劣化も考慮しなければならない。 正確な位置への照射が望ましい。
前回と同様、宇宙飛行士は安全な場所に避難しており、Astrobee だけがミッション遂行が可能である。 散乱した障害物をうまく避け、エアリークを止めたら宇宙飛行士に完了報告をして安心させてほしい。 今度こそ正確で完全なエアリークの修理が必要である。
3 回目の正直となるか。!!ミッション!! 若きプログラマの諸君よ、再び直面した危機から ISS を救え!
*このストーリはフィクションです。
船内ドローンを使ってプログラミングを行う具体的な動作は以下の通りです。
コンテストの参加者は、ISSの環境下で船内ドローンを制御しつつ、ARタグから読み取った情報を分析し、それをもとに行動していくプログラムを作ることになります。コンテストでは「レーザー照度の精度」と「ミッションを達成した数」、「ミッションを達成した時間」を競っていくことになります。
参加者は3人1組のチームでコンテストに参加することになりますので、学校の部活メンバーで応募してみても良いかもしれませんね。応募締め切りは5月16日まで、詳細は公式ホームページをご覧ください。