ICT端末を管理されている先生から「生徒がICT端末をよく壊すのですがどうすれば良いか」と相談を受けることがあります。「ICT端末にカバーを付ける」「丁寧に扱うよう生徒を指導する」「保険に入る」など色々な施策が考えられますが、いずれも根本的な解決にはなりません。ICT端末の故障率は学校のICT活用レベルに反比例するからです、ICT端末の故障率を下げるためには、ICT活用を日常化させることがポイントです。
ICT活用が日常化すれば故障は減る
興味深いことに、生徒の使用するICT端末の故障率が学校によって大きく異なります。故障率が高い学校もあれば、驚くぐらい低い学校もあります。故障率の高い学校と低い学校を比べてみると、ある違いがあることが分かります。それは、ICT端末を利用する頻度と自由度です。
故障率の低い学校では、生徒がICT端末を利用する頻度はとても高いです。ICT端末を使用しない授業の方が少なく、またICT端末の使用ルールも比較的ゆるい学校が多いです。分かりやすい言葉で言うと、「ICT活用が日常化している学校」です。
一方、故障率の高い学校では、生徒がICT端末を利用する頻度は低く、使用ルールはとても厳しい傾向にあります。授業ごとに端末を回収されるため、ICT端末を普段使いするチャンスがありません。授業でのICT端末の活用も決められたことを行う作業的なものが多く、自由度が低い学校が多いです。
ICT端末の故障率が高い学校は、ICT端末の活用方法と使用ルールを見直して、ICT活用の日常化を目指すことをお勧めします。