Home » 学生向けの記事 » 【本紹介】これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。

【本紹介】これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。

有志の先生方と開催しているオンライン読書会で読んでいる書籍を紹介します。ソーシャルイノベーションに関する論文をまとめた書籍「これからの『社会の変え方』を、探しにいこう」です。スタンフォード大学の最先端「ソーシャルイノベーション」専門メディアに掲載された論文がまとめられている書籍で、今年の8月に出版されたばかりの本になります。PBLやWML(World Making Learning)を実践されている先生方におすすめの一冊です。


【スポンサードリンク】

書籍紹介

目次は以下の通りです。

  • はじめに 
  • 01 ソーシャルイノベーションの再発見
      誰が未来をつくるのか
  • 02 システムリーダーシップの夜明け
      変化を起こすのではなく、変化が生まれるように導く
  • 03 あなたのエンドゲームは何か?
      「本当に目指したい姿」を見出す
  • 04 規模の拡大を目指して
      成功したプログラムの「変化の方法論」をどう複製・再現するか?
  • 05 大きなインパクトの生み出し方
      社会を変える非営利組織の実践に学ぶ
  • 06 グローバル企業に広がるBコーポレーション
      資本主義を再構築する新たなツール
  • 07 社会を動かすカーブカット効果
      マイノリティへの小さな解決策から生まれる大きな変化
  • 08 投資の可能性を拓く
      社会的インパクトと利益のトレードオフからどう脱却するか
  • 09 デザイン思考 × ソーシャルイノベーション
      善意を空回りさせず、成果を生み出す方法
  • 10 コレクティブ・インパクト
      個別の努力を越えて、今こそ新しい未来をつくり出す
  • スペシャル対談
    「日本の『社会の変え方』をどう変えていくか」

10の論文はどれも読みごたえがあるのですが、PBLやWML(World Making Learning)の観点からお勧めなのは2章・5章・7章・9章です。2章はシステムリーダーシップ論、5章は大きなインパクトを生み出すためのコツ、7章はカーブカット効果、そして9章はデザイン思考について学べます。いずれもPBLやWMLで指導をする際に役立つ内容だと思います。WML(World Making Learning)については、本間先生のホンマノオトをご覧ください。

個人的に学びになったのは、3章の「あなたのエンドゲームはなにか」です。非営利組織の目指すべき到達点(エンドゲーム)を①オープンソース化、②レプリケーション(複製・再現)、③行政施策への導入、④商業化、⑤ミッションの達成、⑥サービスの継続、の6パターンに分類し考えていくもので、非常に勉強になりました。

社会の変え方、イノベーションについて非常に学びが多い一冊になります。興味のある方はぜひご一読ください。