立花隆さんの書籍を紹介するシリーズ。宇宙好きとして外せないのがこちら、12名の宇宙飛行士の衝撃に満ちた宇宙での内的体験を、立花隆さんが丁寧にインタビューをしたノンフィクションの一冊「宇宙からの帰還」です。
私の「宇宙」への興味は、何方かと言えば星や銀河、宇宙の誕生などサイエンス側だったのですが、立花隆さんの「宇宙からの帰還」を読んで強烈に宇宙に行ってみたくなったのを覚えています。というのも、「宇宙から地球を見た宇宙飛行士」の内面の葛藤や帰還後の人生がとても興味深かったからです。この本を読んで「宇宙飛行士を目指すのをやめた」という学生も多そうですが、私は反対に宇宙への好奇心を一層かき立てられました。
宇宙からの帰還後、伝道師になったジム・アーウィン、極度の緊張と目的感の喪失により精神を病んだバズ・オルドリン、超能力研究の道に進んだエド・ミッチェルなどなど。知られざる「宇宙飛行士という人生」が分かる一冊、お勧めです。
書籍紹介
目次は以下の通り。
- 宇宙からの帰還
- 第一章 上下・縦横・高低のない世界
- 第二章 地球は宇宙のオアシス
- 神との邂逅
- 第一章 伝道者になったアーウィン
- 第二章 宇宙飛行士の家庭生活
- 第三章 神秘体験と切手事件
- 狂気と情事
- 第一章 宇宙体験を語らないオルドリン
- 第二章 苦痛の祝賀行事
- 第三章 マリアンヌとの情事
- 政治とビジネス
- 第一章 英雄グレンとドン・ファン・スワイガート
- 第二章 ビジネス界入りした宇宙飛行士
- 第三章 宇宙体験における神の存在認識
- 宇宙人への進化
- 第一章 白髪の宇宙飛行士
- 第二章 宇宙体験と意識の変化
- 第三章 宇宙からの超能力実験
- 第四章 積極的無宗教者シュワイカート
こちらの本が面白かった人は、類書として「宇宙から帰ってきた日本人」もお勧めです。こちらは立花隆さんの本ではありませんし、日本人限定ではありますが、宇宙から帰還した宇宙飛行士の変化をしることができる貴重な本です。おすすめです。
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