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普段から口にする「言葉」には気をつけよう

みなさんは「修羅場」という言葉を使ったことがあるでしょうか。IT業界では、納期直前で徹夜続きで働いている状態などを「修羅場」や「デスマーチ(死の行進)」と表現します。私もベンチャーで働いていたころは「修羅場」という言葉をよく口にしていました。

当時は若かったので、バリバリ働いている自分に酔っていた面もあったと思います。でも今は、「修羅場」という言葉は一切口にしないようにしています。言葉には力があります。普段から口にする「言葉」には気をつけることをお勧めします。


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「言葉」の本来の意味に気をつけよう

私が「修羅場」という言葉を使わないようにした理由は、尊敬しているメンターの人から次のように言われたからです。

「修羅場」という言葉の本来の意味は、「血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所」なんだよ。君は誰かと「血みどろの争い」をしているわけじゃないよね?言葉には言霊があるから、知らずに使っていても人は影響を受ける。「修羅場」という言葉を使っていると「修羅」という言葉の影響を受けちゃうから、そうなりたくないなら気をつけたほうが良いよ。

私は私利私欲で誰かと争うような人間にはなりたくなかったので、そこから意識して「修羅場」という言葉を使わないようになりました。

他にも「言葉」に関しての格言で、こういうものがありますね。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

大人になって色々な経験をすると、思考は言葉に、言葉は行動に、そして行動は習慣になることがよく分かります。自分が口にする「言葉」の影響力が身に染みています。

先日、ある学生さんが謝辞を述べる場面に立ち会いました。その学生さんは周囲への感謝を示すために、自分を卑下する言葉を使っていました。私はその学生さんに、「まわりへの感謝を伝えるのに、自分を蔑む必要はないよ」と伝えました。

自分が若い頃に分からなかった「こうした知恵」を、今の若い人には伝えていきたいですね。