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新発売のiPad(第8世代)を生徒1人1台で導入する際の留意点

先日、Appleから新しいiPad(第8世代)が発表されました。無印iPadは4万円台(32GBなら3万円台)で安価に購入できるため、生徒児童に渡す1人1台ICT端末として色々な学校で使われてきました。それが今回、iPad(第7世代)からiPad(第8世代)へ本体(ハードウェア)がバージョンアップされたのです。

日本全国では現在進行形で生徒1人1台ICT端末の導入が進められていますが、今回の新型iPad(第8世代)の登場によって影響を受ける学校は少なくありません。私のサポート校でもiPad(第7世代)を導入予定の学校があったため、急いで導入端末をiPad(第8世代)に変更しました。そこで今日は、新発売のiPad(第8世代)を導入するときの留意点について説明したいと思います。


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第7世代と第8世代のiPad比較

学校の先生が押さえておきたい新型iPad(第8世代)の特徴は、次の3つです。

  • iPad(第8世代)は、iPad(第7世代)よりも本体性能(CPU)が向上した
  • 画面の大きさやボタンの配置、重量はほとんど変化なし
  • iPad(第8世代)の価格は、iPad(第7世代)の価格と同じ

つまり、「価格据え置きで本体性能が向上した」という理解でOKです。

ただし、学校現場でCPU負荷の高い学習をする機会は多くありませんので、iPad(第7世代)を購入することにしても、直近の学習面では第8世代と大きな差は生じないと思います。第8世代と第7世代で差が生じるのは、iPadを長期利用する場合です。

一般的にPCやタブレットの寿命は、短くて2〜3年、長くて4〜5年程度と言われています。これは単純な劣化だけでなく、技術革新によりCPUなどのスペックが相対的に古くなるからです。iPad(第7世代)とiPad(第8世代)の発売日はちょうど1年の差があるため、第8世代の方が第7世代よりも1年ほど長く使える可能性が高いです。

以上の理由から、iPad(第7世代)を発注していた学校は、事業者に連絡して端末をiPad(第8世代)に変更することをお勧めします。

ちなみに、第7世代のiPadはすでにアップルストアから姿を消しており、流通在庫のiPad(第7世代)がなくなったら自動でiPad(第8世代)に切り替わると思います。iPad(第7世代)からiPad(第8世代)に切り替えることで1ヶ月ほど納品時期が遅くなるケースもありますが、今後の長期利用を考えれば、1ヶ月待ってでもiPad(第8世代)を購入した方が良いと私は思います。

カートでiPadを保管する学校は注意

iPad(第8世代)を購入するにあたって、実は注意点が1つあります。それは、iPadを充電するために付属している充電ケーブルの端子が、一般的なUSB端子(USB-A)からUSB-Cに変わったことです。

もちろん充電ケーブルとセットでUSB-C電源アダプタも付属しているため、家庭に持ち帰れる場合は気にしなくて大丈夫です。問題が生じるのは、iPadを持ち帰らせないでカート(充電保管庫)で学校保管する場合です。iPadを保管するためのカート(充電保管庫)は、メーカーによっては一般的なUSB端子(USB-A)にしか対応していない場合があるからです。

USB-A端子にしか対応していないカート(充電保管庫)の場合、新たにiPadの台数分の「USB-A – Lightningケーブル」を買わないとカートで充電することができなくなります。追加コストが発生する場合がありますので、事前にカートをチェックしておくと良いでしょう。

  • 注意1:電源タップを引き込んでいるタイプのカートなら、付属の「USB-C – Lightningケーブル」とUSB-C電源アダプタを使えるため問題ありません。
  • 注意2:既にカートにUSB-A- Lightningケーブルを取り付けている場合は、新しく購入する必要はもちろんありません。