【開催レポート】オンライン ジュニア天文合宿(2020年夏)

2020年8月29日(土)から30日(日)にかけて、小学生向けのオンライン ジュニア天文合宿を開催したので紹介します。

今年の夏休みはコロナの影響で「夏休みの短縮」「特別授業・行事の中止」されてしまい、通常の「学業」以外の経験・体験をする機会が大幅に減ってしまいました。そこで私たちは、宇宙や星空に興味・関心のある子供たちが、専門家から宇宙や星空のことを楽しく学ぶ、仮想「1泊2日」のオンライン天文合宿を企画しました。

今回のジュニア天文合宿には、日本の各地から6人の子供たちが参加してくれました。「オンライン」×「合宿」という初の試みで緊張しましたが、大きな通信トラブルもなく無事に2日間を終えることができました。参加者側の子供たちだけでなく、主催者側の大人たちも楽しかった素敵なオンライン合宿になった思います。


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オンライン合宿のスケジュールと目玉

こちらが今回のオンライン ジュニア天文合宿のスケジュールになります。子供たちに楽しんでもらえるよう、盛り沢山の内容になっています!

今回のジュニア天文合宿の目玉は次の3つです。

  • 4人の専門家による宇宙の講座(星空・天文学・開発・デザイン)
  • マイ天体望遠鏡を作って、みんなと一緒に月をみよう
  • 自分の興味をもったこと、やりたいことを見つけてシェアしよう

それぞれ「インプット」と「手を動かすこと(工作)」、そして「アウトプット」として学習デザインをしています。また、合宿の雰囲気を出すためにオンライン昼食会も行いました。

こちらが子供たちに送った教材になります。

講師とサポーターは、ABLabの特製バーチャル背景を使用しました。スタッフは宇宙にいて、オンラインで子供たちと繋がっているという演出です!

4人の専門家による宇宙の講座

最初の目玉は、4人の専門家による宇宙の講座です。

第1の講座は、オンラインプラネタリウムのMCで、星のソムリエでもある荒井先生による「プラネタリウムで見る星空」です。

第2の講座は、東京大学大学院て天文学を学び、電波天文観測の経験のある福原先生(私)による「天文学で宇宙探検!」です。国立天文台の4次元デジタル宇宙ビューワーMitakaを使って、太陽系の惑星やブラックホールを探検しました。

第3の講座は、JAXA の研究開発員で、衛星データを使った地球環境の調査を行っている棚田先生による「ロケット開発から月面開発まで」です。

そして第4の講座は、プロフェッシュアルのカーインテリアデザイナーで、宇宙プロダクトデザイナーでもある高野先生による「宇宙開発におけるデザインを体験しよう!」です。

それぞれの講座では、子供たちの大好きなクイズをたくさん行いました。クイズを考えている時の子供たちは本当に楽しそうです。きっと合宿が終わった後は、お父さんお母さんをクイズ攻めにしていることでしょう。

なお、オンライン合宿中は先生に質問し放題です!「宇宙はなぜ生まれたのか?」「星の卵ってなに?」「ブラックホールの特異点はどうなっていますか?」などなど、本当にたくさんの質問をしてくれました。

子供たちは日頃から宇宙について考えてくれているのだと、改めて実感しました。たくさんの子供たちの質問に答えることができて、私たち講師陣も嬉しかったです。

マイ天体望遠鏡を作ってみよう

1日目の午後には、講座と講座の間に「マイ天体望遠鏡」の工作を行いました。オンライン合宿の目玉の2つめです。今回の合宿で使用したのは、初心者向け天体望遠鏡キットとして定評のある「コルキット」です。(実際に使用したのは天頂ミラー無しのキットです。)

天体望遠鏡キットの筒と筒を組み合わせて、木工ボンドを使ってパーツを繋げていきます。オンラインで作り方の説明を聞きながら、みんなで一緒に作っていきました。子供たちはオンラインにも工作にも慣れたもので、予定よりも30分も早く作り終えることができました。

合宿1日目の夜には、完成した「マイ天体望遠鏡」を使って、みんなと一緒に月を見ることにチャレンジしました。多くの子供たちがマイ天体望遠鏡で月を見ることができました。観測できたのはお月様だけでなく、木星や土星、さらには「木星のガリレオ衛星」まで見つけられた子供たちもいて、ご家族で大興奮だったそうです。今回の講座をきっかけに、「家族で星空を楽しむ」場を提供できたことを、とても嬉しく思っています。

「将来やってみたいこと」をシェアしよう

オンライン合宿の目玉の3つめは、「自分の興味をもったこと・やりたいことを見つけてシェアしよう」です。今回の合宿では、「自分の興味をもったこと・やりたいこと」を紙1枚にまとめるワークを行いました。

まず子供たちには「面白いと思ったこと、興味をもったこと」のキーワードを出してもらい、そこからウェビング(連想ゲーム)で発想を広げていきます。そうやって出てきたアイディアのカテゴライズを行いながら、「将来やってみたいこと」に構造化させていきました。子供たちはみなワクワクしながらワークに取り組んでいました。

このようにして「紙1枚」に表現された子供たちのアイディアと発想は、本当にクリエティブで素晴らしかったです。「生物学者になりたい」「宇宙楽器デザイナーになりたい」「宇宙コックになりたい」「『発見をする人』になりたい」「宇宙デザイナーになって重力を生み出す装置を作りたい」などなど。ワークの発表会では、子供たちの多種多様な夢を1人1人シェアしてもらいました。

最後の閉会式では、自分で作ったマイ天体望遠鏡を持って記念撮影を行いました。「質問はもうありませんか?」の呼びかけに、「もうありません!」と満足げに応えてくれた子供たち。最後まで参加してくれて、本当にありがとうございました。参加者側の子供たちだけでなく、主催者側の大人たちも楽しめた素敵なオンライン合宿でした。また開催したいと思っています。

私たちの想いとABLab宇宙教育プロジェクト

開催レポートを読んでいただき、ありがとうございます。今回のオンライン ジュニア天文合宿の企画は、ABLab(えーびーらぼ)という宇宙ビジネスのコミュニティの中から誕生しました。

今回のジュニア天文合宿の企画・運営は、ABLabの宇宙教育プロジェクトのメンバーが行いました。私たちは日本中の子供たちに宇宙や天文学、宇宙開発の魅力を伝えていくために活動をしています。このような私たちの想いに共感し、一緒に活動してくれる仲間を大募集しています。もし私たちの想いに共感してくださる方がいましたら、オンラインサロンABLabにご応募ください。宇宙教育プロジェクトのメンバー一同、心よりお待ちしております。