学校は「緊急事態宣言が発令されない緊急事態」に備えよう(後半)

前回の続きです。昨日に引き続き、今日も全国の新型コロナウイルス新規感染者数が1000人を超えました。これまで感染者数0人だった岩手県でも初の感染者が報告され、日本全国で感染拡大が広がっています。緊急事態宣言が発令される気配はありませんが、今のうちに学校は「緊急事態宣言が発令されない緊急事態」に備えておくことをお勧めします。


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学校が備えておきたい4つのポイント

学校が今のうちに取り組んでおきたいポイントは次の4つです。この4つを準備すれば、学びの場の選択(オンライン授業と対面授業)を子供たちに選ばせてあげることができるでしょう。そして万が一、学校が休校になった場合でも、スムーズにオンライン授業へと移行することができます。

  1. 先生と生徒のインターネット環境の整備
  2. 先生と生徒のICTデバイスの整備
  3. オンライン教育のためのツールの整備
  4. オンライン教育のための教員研修

学校に通勤・登校できる今のうちに、4つの準備を進めていきましょう。

インターネット環境の整備

まずはインターネット環境の整備です。学校のネット環境、生徒の家庭のネット環境、そして教員の自宅のネット環境を整備しましょう。

最初の一手は現状把握です。生徒・保護者にアンケートを実施して、家庭のネット環境を調査しましょう。多くの学校は前回の休校中に調査を行っていると思いますが、もしまだ実施できていない学校は、今のうちに調査をしておきましょう。

現状把握のアンケートにはGoogleフォームがお勧めです。

現状把握ができたら、インターネット環境の整備に取り掛かりましょう。まずは学校のインターネット環境の整備です。GIGAスクール構想などの補助金を使って整備を進めましょう。一朝一夕に整備できるものではありませんが、改善の取り組みをスタートさせることが大事です。

並行して、生徒の家庭のネット環境に対する対応を準備しましょう。具体的には、モバイルWi-Fiルーターの貸し出しです。学校負担でルーターを用意できる場合は、今のうちに資料を取り寄せておき、非常事態→決算→貸し出し手配できるように準備をしておきましょう。

生徒と同様に、自宅のネット環境が十分でない教員にもモバイルWi-Fiルーターの貸し出しを行えるようにしておきましょう。学校に通勤できなくなる事態も想定して備えてくと良いでしょう。

ICTデバイスの整備

二番目は、生徒と教員のICTデバイスの整備です。全員にICTデバイスを用意できるなら苦労はしていない、という学校がほとんどだと思いますが、できる範囲で進めていきましょう。アンケートで現状把握をしておけば、ICTデバイスがある生徒はオンラインで、ICTデバイスがない生徒は分散登校で、といったことも可能になります。学校ごとによって出来ること、やるべきことは異なりますが、今のうちに校内で議論をしてコンセンサスを取っておくと良いでしょう。

オンライン教育のツールの整備

三番目は、オンライン教育のツールの整備です。次の3つを準備しましょう。

  • 連絡ツール(メールアドレス)
  • ビデオ会議システム(ZoomやMeet、Teams)
  • プラットフォーム(G SuiteやOffice365、Edmodo)

1つめは生徒・保護者への連絡ツールです。メールアドレスのリストを作っておきましょう。

2つめは、ビデオ会議システムです。ZoomやMeet、Teamsなどがあります。オンライン授業が必要になった場合、どのツールを使うのかを事前に決めておき、アカウントを作成しておきましょう。

3つめは、課題の配布・回収を行うためのプラットフォームです。G SuiteやOffice365、Edmodoなどになります。学校ホームページにパスワード付きページを作り、そこで掲示板的に代用することも出来るでしょう。

オンライン教育のツールとしてお勧めなのが、無料で使えるG Suite Educationです。これ1つで3つのツール全部を準備することができます。導入方法はこちらの記事をご覧ください。

オンライン教育のための教員研修

最後は、オンライン教育のための教員研修です。インターネット環境を整備し、ビデオ会議システムやプラットフォームを準備しても、肝心の教員がツールを使えなかったら意味がありませんよね。学校に通勤・登校できる状態であれば、対面でツールの研修を行うことができます。これはとっても大きいメリットです。

例えば、Zoomを使ったオンライン授業の研修には、こちらの本がお勧めです。

対面でミーティングや授業ができる今のうちに、こうしたICTツールの使い方を学んでおくことは重要です。再び学校が休校になっても大丈夫なように、学校全体で準備を進めておきましょう。